キシリトールについて[その2-キシリトールの摂り方]

キシリトールの効果的な摂り方についてお話します。
①効果的な量:1日当たり5~10g
(例:歯医者さんが作ったチョコレート 1回1~3粒程、1日1~3回程(幼児は1日1回、1粒程度)
キシリトールガム 1回1粒、1日5粒程度 1日3~5回、
キシリトールタブレット 1回3粒程 1日3~5回程(5歳以上)
②回数:毎食時&間食時&就寝前(1日3~5回) *1度にたくさん食べるより、分けて摂る方が効果的
③タイミング:歯みがき前でも後でも寝る前でもOK。(歯みがき前に摂れば歯垢を落としやすくなりますし、歯みがき後で摂れば歯質強化になります。ただし、フッ素入りの歯みがき剤を使用するときは、フッ素がガムについてしまうので歯みがき前に摂る方がよいです)
④食べている時間:ガムー1粒を5~10分、チョコレートーゆっくりなめて溶かします。
⑤期間:予防の為には毎日続けて摂ることが大切。2週間程で歯垢が減り始め、3カ月程でむし歯になりにくくなります。
注意しなければいけないことは、キシリトール比率が100%かどうか。一般の市販品のキシリトールガムは30~70%となっているので他の砂糖類が含まれると予防効果がありません。歯科医院専売のみ100%キシリトールガム、チョコレートとなっています。タブレットについては市販品との成分に違いはないようです。
三重県 桑名市 歯科 星野歯科医院

キシリトールについて[その1、キシリトールとは…]

最近ガムやチョコレートなどでよく「キシリトール」という言葉を見かけますが、歯科分野で用いる「キシリトール」について少しお話させていただきます。
まず、キシリトールとはシラカバやカシを原料に作られる天然素材の甘味料で、普段私たちが食べているイチゴ、ラズベリー等の果物、レタス、ホウレンソウ、カリフラワー等の野菜などにも含まれています。体内の中でも生産されています。
甘さは砂糖と同じなのに、カロリーは25%も低め、インシュリンに依存しないので糖尿病の方でも大丈夫な甘味料です。

キシリトールには次のようなむし歯の予防効果があります。
①むし歯菌にむし歯の原因となる“酸”を作らせない
②むし歯の原因となる歯垢(プラーク)の形成を抑制する
③歯垢(プラーク)の歯面への付着を抑制する
④むし歯菌を減少させる
⑤唾液分泌増加作用により再石灰化(むし歯になりかけた部分をもとに戻す)を促進させる
子供のむし歯数が少ないフィンランドでは、むし歯予防として小さい頃からキシリトールガムを噛む習慣があるようです。
三重県 桑名市 歯科 星野歯科医院

歯をけがした時は・・・

転んだりぶつけたりして歯をけがした時はどうすればよいでしょうか?
血が出たり、痛かったりで慌ててしまいますが、次のことに注意して早く歯医者さんに診てもらいましょう。
歯の動揺(ぐらつく時)は
・歯が動く時はそれ以上触らないようにしましょう
歯の脱落(抜けた時)は
・きれいな状態であれば、もう一度元の位置に戻すことができます。汚れていても自分では洗わずに、そのまま乾燥させないように注意して歯医者さんに持参します。もしあれば生理食塩水、なければイオン飲料水(ポカリスウェットなど)や牛乳に浸して持っていって下さい。水道水はおすすめできません。
歯の破損(欠けたり、折れたりした時)は
・触らないようにしましょう。また折れた破片があれば歯医者さんに持って行ってください。
大事なことは「汚さない、無理に動かさない、乾燥させない」です
三重県 桑名市 歯科 星野歯科医院