矯正治療を始めると口元への美意識が自然と高くなり、自分の歯並びがキレイになっていくことに対して少し欲張りになる方もおられます。そのほとんどは、「矯正治療と同時にホワイトニングはできないの?」ではないでしょうか。
では矯正治療と同時にホワイトニングは可能なのでしょうか。今回は、矯正治療とホワイトニングを同時にできるのかどうかについてお話いたします。
ホワイトニングは2種類
歯をより白く仕上げるホワイトニングには、歯科医院で受けるオフィスホワイトニングと、ご自宅でマウスピースを使って歯を白くするホームホワイトニングがあります。
オフィスホワイトニングは歯に薬剤を塗って光を当て、一気に白く仕上げます。即効性があるため、すぐに歯を白くしたい方に適しています。ただし後戻りが早く、白い歯を維持するためには約3か月ごとに施術を受ける必要がります。
いっぽうホームホワイトニングは、自宅でマウスピースにホワイトニングジェルを流し込んでお口の中に装着し、少しずつ白くする方法です。オフィスホワイトニングに比べて即効性はないものの、後戻りが緩やかなため、白さが持続しやすいことが特徴です。
またこの2つを併せたデュアルホワイトニングは、最も確実に白さを維持できる方法です。
ホワイトニングができる矯正装置は?
では矯正治療をしながらホワイトニングを受けることはできるのでしょうか。答えは「装置によってできるものとできないものがある」です。
矯正治療とホワイトニングを同時に行えるのは、インビザラインなどのマウスピース矯正です。取り外し式の装置のため、オフィスホワイトニングも可能です。また矯正用のマウスピースを使ってホームホワイトニングもできるため、矯正治療をしながらホワイトニングも行い方は、マウスピース矯正が最も適しています。
次にホワイトニングが可能な治療法は、裏側矯正です。裏側矯正の場合、オフィスホワイトニングのみ可能です。歯の裏側に装置を取り付けているため、矯正装置への影響はほとんどありません。
ただしホームホワイトニングはできません。マウスピースを作っても歯が動いてマウスピースがはまらなくなるためです。
そして最もオーソドックスな方法である表側矯正は、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニングのどちらも受けることはできません。表側矯正の方がホワイトニングを受けられるのは、矯正治療が終わり、お口の中から装置を外した後からになります。
必ずしもマウスピース矯正が適応するとは限りません
矯正治療とホワイトニングを同時に行えるのは、マウスピース矯正と裏側矯正です。しかしマウスピース矯正は、症例によっては適応できなこともあり、一般的なワイヤー矯正を勧められることも十分考えられます。
まずはどの方法で矯正治療を行うのか、また同時にホワイトニングが可能かどうか、カウンセリングの時に相談してみましょう。
また同時にホワイトニングができなくても、矯正治療後にしっかりと白くすることができます。これは、キレイになったご自身の口元の美をより高めてくれます。コンプレックスを解消し、よりキレイな口元を目指してみましょう。