ホワイトニングとクリーニング、どちらがおすすめ?

歯科医院で歯をキレイにしてもらいたいとき「歯のクリーニング」と言う方もいれば、「ホワイトニング」と言う方もいると思います。どちらも歯をきれいに美しくしますが、ホワイトニングとクリーニング、どちらがおすすめなのでしょうか。

そもそも目的が違う、ホワイトニングとクリーニング

歯のホワイトニングとクリーニング、どちらも似ていますが、そもそもこの2つの施術は目的が異なります。

歯のクリーニングは、薬剤を使って自分の歯よりも白く美しくする「審美を目的とした施術」です。

いっぽう歯のクリーニングは、歯の表面を専用のブラシやペーストなどを使って歯の表面の汚れとプラークを落とすという、「歯の健康維持を目的とした施術」です。

ホワイトニングは審美を目的としているので、一度の施術でかなり効果を実感することができます。元々の歯の色にもよりますが、歯科医院で行うオフィスホワイトニングの場合、かなり真っ白になるのでびっくりする方もいらっしゃるでしょう。

クリーニングは、毎日の飲食によって付着した色素や、むし歯の原因となるプラークを落とし、自然な歯の色とお口の中の細菌を落としてむし歯や歯周病リスクを下げることを目的としており、審美性は二の次です。そのためビックリするような変化は感じ辛いかもしれません。

このように、ホワイトニングとクリーニングの目的、ゴールは全く異なるのです。

ホワイトニングとクリーニング、どちらがおすすめなのでしょうか

ではホワイトニングとクリーニングでは、どちらがおすすめなのでしょうか。これについては、正解はありません。ですが先ほどお話したように、2つの施術の目的とゴールは大きく異なるため,ご自身が何を優先にするのかによって選択肢が変わります。

ただ、重要度で考えると歯のクリーニングだと考えられます。というのも、歯のクリーニングにはプラークを落として口腔内の細菌を減らし、むし歯と歯周病のリスクを下げるからです。ホワイトニングには、この効果は期待できません。

将来的な歯の健康のことを考えると、定期的にクリーニングを受けることが望ましいでしょう。歯に付着した汚れを落とすだけでも、歯がきれいになった実感を得ることができます。

それでもやっぱり歯を真っ白にしたい場合は、クリーニングのあとにホワイトニングをすると、白さと歯の健康維持という相乗効果を得られるため、非常におすすめだと言えるでしょう。

大切なことは、歯の健康を守ることです。むし歯や歯周病などが原因でホワイトニングが出来ないと判断されることはあっても、クリーニングを断られることはまずありません。

お口の健康維持と白く美しい歯で毎日を健康に過ごしてみてはいかがでしょうか。

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ホワイトニングで痛くなるのはどうして?

歯を真っ白に美しくするホワイトニングのニーズが高まっていますが、「ホワイトニングは痛くなる」という不安をお持ちの方もいるのではないでしょうか。安心してホワイトニングを受けるためには、ホームホワイトニングに伴う痛みの原因を予め理解しておく必要があります。今回はホワイトニングで痛くなる理由についてお話いたします。

ホワイトニングで痛くなるのは?考えられる理由について

ホワイトニングは、ホワイトニング用の薬剤を使って熱や光を加え、歯を白くする施術です。ホワイトニングを行った方全員が痛みを感じるわけではありませんが、中には施術中や施術後に痛みが出る方もいらっしゃいます。その理由はどういったものなのでしょうか。

1.知覚過敏

ホワイトニングにおける痛みについて最も多いのは、知覚過敏です。知覚過敏は、冷たいものや風などが歯に当たると感じる痛みで、鋭い痛みを感じます。むし歯ではないので積極的な治療はあまり行われません。知覚過敏がある状態でホワイトニングを受けると、薬剤などの刺激が歯に伝わり、不快な痛みを感じることがあります。

2.むし歯

歯の表面は固いエナメル質に覆われているため、健康な歯の場合、痛みを感じることはまずありません。しかしむし歯があると、歯の表面のエナメル質が溶けて無防備な状態になります。そのためむし歯部分にホワイトニング薬剤が入り込むことで、痛みが出る可能性があります。

3.歯ぎしりなどによる歯のヒビ

無意識に行われている歯ぎしりや食いしばりは、歯に過度な負担がかかってしまいます。歯ぎしりや食いしばりが続いてしまうと、歯が欠けたり歯のヒビを引き起こしてしまいます。歯のヒビの部分から薬剤が入り込んで、痛みとなって表れてしまいます。

4.長時間のホームホワイトニング

ホームホワイトニングは、医師の指示に従って行わなければいけません。早く白くしたいからといって、長時間ホームホワイトニングを行うと歯に強い刺激を与え、痛みを引き起こしてしまいます。特にホームホワイトニングをしながらそのまま寝てしまった、というケースなどは要注意です。

もしホワイトニングで痛くなったら?

ホワイトニングで痛くなってしまったら、日常生活にも影響が出てしまいます。もしホワイトニングで痛くなったら、まずは痛み止めを飲んで痛みを緩和させましょう。また、冷たいもの、熱いもの、刺激の強いものなどは控えるほうが無難です。

安心してホワイトニングを受けるためには必ず歯科医院で!

ホワイトニングで痛くなる理由についてお話をいたしました。できるだけ痛みを引き起こさないためにも、施術前にホワイトニングができる歯であるかどうかをきちんと確認する必要があります。それには、歯科医師の診断が欠かせません。歯科医師が不在のセルフサロンなどでは、ご自身の歯の状態を知らずに施術を行い、痛みを引き起こす恐れがあります。

安心してホワイトニングを受けるためにも、必ず歯科医院やクリニックで受けるようにしましょう。

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学校検診で歯並びにチェックが入っていたら・・・?

夏休みも始まり、親御さんたちは忙しい毎日を送っておられることでしょう。そこで気になるのが、お子さんから渡された、学校の歯科検診結果の内容ではないでしょうか。学校検診ではむし歯の他にいくつかの項目がありますが、その中で歯並びの項目にチェックが入っていたら、必ず矯正治療を考えなければいけないのでしょうか。

学校の歯科検診でチェックされる項目とは?

学校検診とは、小学校、中学校そして高校などで行われる、歯科の集団検診です。各学校によって検診時期は色々ですが、1学期中に学校医による歯科検診が行われ、夏休み前には検診結果の用紙がお子さんに渡されるところがほとんとです。

歯科検診内容でチェックされる主な項目とは、むし歯(う蝕)の有無、歯ぐきの腫れの有無、要注意乳歯の有無そして歯並び、噛み合わせなどです。

親御さんが真っ先に気になるのは、むし歯の有無でしょう。むし歯項目にチェックが入っていたら、まずはお子さんを歯科医院に連れていき、むし歯治療を希望されると思います。歯科医院で受診し、学校検診のとおりむし歯が見つかった場合、早期に治療をすることで悪化を防ぐことが可能です。また学校検診では分からなかったむし歯も見つかることがあります。

歯ぐきの腫れも、むし歯や歯肉炎に繋がるため、学校検診の用紙をもらったら、チェックが入っていた場合はもちろん、チェックが入っていなくても歯科医院で受診をしておくと安心でしょう。

歯並び・噛み合わせの項目にチェックがあったら?

では学校検診で、「歯並び・噛み合わせ」の項目にチェックが入っていたらどうでしょうか。お子さんの口元が明らかにガタガタの歯並びや受け口と言った、目で見て分かる状態であったら受診を考えることでしょう。

しかし、歯並び自体はガタガタでなくとも、噛み合わせに問題がある場合は、親御さんでは気づきにくいこともあります。そのため、歯並びや噛み合わせの項目にチェックがあったら、「歯並びは揃っているのにどこが悪いの?」と疑問に思われるかもしれません。

歯並び自体は悪くないのに噛み合わせに問題があるのは、「出っ歯」「過蓋咬合」「開咬」が考えられます。出っ歯の場合、歯だけが前へ飛び出ていたら分かるのですが、骨格ごと前に出ていると、案外気づきにくいのです。

もし学校検診で歯並び。噛み合わせの項目にチェックがあったら、まずはかかりつけ医を受診しましょう。親御さんでは気づかない、不正咬合が指摘されて初めてお子さんの不正咬合に気づくことがあります。そしてそれは、将来のお子さんの歯の健康に直結する可能性が高いかもしれません。

そのまま放っておかず、かかりつけ医に相談をしましょう。かかりつけの医院が小児矯正を取り扱っているなら、小児矯正の相談をすることが可能です。矯正を取り扱っていない医院さんなら、矯正歯科に紹介状を書かれるかもしれません。また、様子見と言われることもありますので、歯並びの項目にチェックが入っているから絶対に矯正治療をしなければならない、というわけではありません。

大切なことは、お子さんの歯並びや噛み合わせを親御さんが把握することです。むし歯や歯肉炎と違い、歯並びが悪くない不正咬合は親御さんでは気づかないこともあります。お子さんから学校検診の用紙を渡されたら、チェックがある項目はもちろん、チェックが無くても歯科医院で問題がないかどうか受診されることをお勧めします。

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銀歯がお勧めできないのはどうして?

虫歯で歯を削った部分の代表的な修復方法は、銀歯です。しかし、銀歯は保険適用で安く治せる以外には、メリットはほとんどありません。保険治療の第一選択肢である銀歯ですが、あまりお勧めできないのはなぜでしょうか。

銀歯を選ぶ理由とは?

歯科治療には、保険診療と自費診療がありますが、多くの方は保険診療を選択するのではないかと思います。虫歯で歯を削った場合、削った部分を修復する治療が必要となりますが、保険適用の素材と自費の素材から選ぶことができます。

前歯など、見た目が重視される部位はセラミッククラウンなどの自費素材を選ぶ方が増えていますが、奥歯など大きな口を開けない限り、あまり見えない部分は保険適用の素材を選ぶのが一般的と考えられるでしょう。

保険素材で選べるのはレジンと銀歯で、最近ではCAD/CAM冠も選択できるようになってきています。

中でも銀歯は、奥歯の被せものによく使われます。では、患者さんはなぜ銀歯を選ぶのでしょうか。

・費用を抑えることができる

銀歯は保険適用です。金銀パラジウム合金という金属は歯科治療において保険適用の素材のため、安価で治療できることが選ばれる最大の理由です。

・金属なので丈夫

金属は固いため、割れたりしにくく丈夫です。特に噛む力を必要とする奥歯の場合、金属の被せものだとしっかり噛むことができます。レジンだと欠けたり割れたりすることがありますが、金属の被せものが割れるということはめったにありません。このように、金属は丈夫というのも大きな理由です。

銀歯がお勧めでない理由とは?

銀歯は安い、丈夫という理由で選ばれることが多いのですが、それ以外にあまりメリットはありません。保険で安くて丈夫なのに、なぜお勧めでないの?と疑問に思うかもしれないでしょう。見た目が気になる、という理由以外に銀歯があまりお勧めでない理由を挙げてみます。

1.二次カリエスになりやすい

銀歯の最大のデメリットは、二次カリエスになりやすいことです。二次カリエスとは、虫歯の再発です。特に銀歯はプラークが付きやすく、歯との接合性もあまり良くないため、歯と銀歯の間から虫歯菌が入り込みやすく、銀歯の下で虫歯が再発してしまうのです。

2.再治療を繰り返しやすい

二次カリエスなどが原因で銀歯が外れてしまうと、再治療が必要になります。再度銀歯を付けると、数年後にまた二次カリエスが起こりやすくなり、再治療を繰り返してしまいます。再治療のたびに歯をけずるため、だんだん歯の面性が少なくなり、最終的に歯を残せなくなることもあります。

3.対合の歯を痛めやすい

銀歯は丈夫ですが、対合の歯を痛めやすいというデメリットもあります。特に噛む力が強い方、歯ぎしりの癖がある方は、健康な対合を歯を痛めることもあるので要注意です。

銀歯のデメリットを十分理解し、歯の健康を考えた素材を選びましょう

このように、銀歯には安価、丈夫という点を上回るデメリットがあります。特に二次カリエスは歯を失う大きな原因です。自費素材のセラミッククラウンなどは二次カリエスになりにくい素材で、費用面を除くとメリットが多い素材です。二次カリエスの治療を繰り返すと、最終的に自費素材と変わらない費用を費やすことにもなりかねません。

大切なことは、歯の健康を維持することです。保険の銀歯が一概に悪い、というわけではありませんが、どの方法が歯の健康維持にとって最適なのか、よく相談して素材を選ぶようにすると良いでしょう。

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歯の健康維持に欠かせないPMTCとは?

歯の汚れ、放置してませんか?

歯と歯ぐきの健康とは、清潔な口腔内を維持することを意味します。それは、むし歯治療で歯を削るのではなく、むし歯や歯周病にならないために、お口の中の細菌を減らして清潔なお口にすることです。そのためには「PMTC」が不可欠です。あまり見慣れないPMTCという言葉ですが、PMTCとは、いったいどのような意味なのでしょうか。

PMTCとは?

PMTCとは、「Professional Mechanical Tooth Cleaning(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング」の意味で、日本語では「専門的機械的歯面清掃」と言います。なんだかとても難しい単語に思えますが、これは「歯科衛生士などの専門家が、専用の器具やペーストなどを使い、歯の汚れを落とす」ことです。

一般的には「歯のクリーニング」「歯のそうじ」などと呼ばれ、患者さんにはPMTCをしますね、とはほとんど言わないと思います。

しかしこのPMTCは、歯の健康を維持するためにとても大切なことであり、将来の残存歯数にも大きく関わってくるのです。

PMTCではどんなことをするの?

PMTCを受けることで、歯の表面いついた着色を落とし、本来の歯の色を取り戻すことはできますが、大きな目的は、歯の汚れを落とすことだけではありません。むし歯や歯周病の原因となる、プラークや細菌を落とし、全ての歯をきれいにすることでお口の中の環境を整えることが最大の目的です。

PMTCで得られる効果は、おもに次のとおりです。

・プラークを除去し、むし歯や歯周病を防ぐ

・歯の表面の汚れを落とす

・歯の表面がツルツルになる

・口臭を防ぐ

このように、PMTCにはメリットが多く、デメリットはほとんどありません。歯科衛生士という、お口の中をきれいにするプロの技術と患者さんに合った様々なペーストや薬剤などを使い、お口の中を隅々まできれいにします。ただ、PMTCは病気の治療ではなく、「予防」を目的としているため、健康保険が使えないことがデメリットです。

これに対し、歯石除去は歯周病治療の一環とした治療のため、健康保険が適用となります。ただ医院によって定義が違うことがありますので、確認してみてもよいかもしれません。

定期的にPMTCを受け、お口の健康を維持しましょう

PMTCを定期的に受けることは、細菌による歯のトラブルを未然に防ぎ、いつまでもご自身の歯で生活することに繋がります。特に年齢を重ねるにつれ、むし歯よりも歯周病で歯を失うリスクが高まってしまいます。

お口の中のトラブルを未然に防ぐことは、なかなか自分だけの力では難しいでしょう。3か月~6か月くらいの間隔で定期的にPMTCを受け、清潔なお口を維持しましょう。

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保険適用の白い被せもの、CAD/CAM冠のデメリットとは?

銀歯に代わる白い歯といえば、セラミッククラウンが思い浮かぶかもしれませんが、白い被せものはセラミッククラウンだけではありません。CAD/CAM冠と呼ばれる保険適用の白い被せものも選択肢のひとつとして挙げられます。しかしCAD/CAM冠にはメリットだけでなく、いくつかデメリットも持っています。今回は、CAD/CAM冠の特徴とそのデメリットについてお話をいたします。

自費治療の白い被せものは費用が高いのがネック

白い被せものといえば、やはり自然な美しさが魅力のセラミッククラウンではないでしょうか。セラミッククラウンとは、セラミックを主体とした白い詰め物や被せもので、歯に馴染む美しさと、耐久性の良さが大きなメリットです。

セラミックを使った詰め物や被せものには、主に次のような素材があります。

・オールセラミック

・ジルコニアセラミック

・メタルボンド(被せもののみ)

・e-max

美しさが際立つセラミッククラウンのデメリットは、費用の高さです。保険を使えば3割負担で済みますが、セラミックの補綴物は全額自己負担のため、かなり高額になることがネックです。きれいな被せものにしたいけれど、高額ゆえにセラミッククラウンにするかどうか、悩むところではないかと思います。

保険適用のCAD/CAM冠の特徴と、デメリットについて

高額な費用に悩むセラミッククラウンですが、実は保険適用で白い被せものにすることは可能です。それは「CAD/CAM冠」と呼ばれる補綴物で、金属を使わない、全て白い素材の被せものです。

プラスチックとセラミックを混ぜた、ハイブリッドレジンと呼ばれるもので、セラミックを混ぜることにより、レジンの脆弱さをカバーし、強度を向上させています。

CAD/CAM冠は以前は、限られた部位しか適用せず、奥歯で保険を使った素材は、金属しか選択できませんでした。しかし、2023年に保険改定がされてから、全ての歯に適応となりました。つまり、奥歯も白いCAD/CAM冠が使えるようになり、全ての歯がCAD/CAM冠が適応となったのです。

保険適応で白い被せものが選べることは、費用面が心配な方にとってはとても心強いことでしょう。しかし、CAD/CAM冠にはいくつかのデメリットがあります。

・強度は自費のセラミックよりも弱く、割れることがある

・審美性は自費のセラミックよりもやや劣る

・レジンが混ざっているためプラークや着色、細菌が付きやすい

・部位によっては選べる色調が少ない

このように、CAD/CAM冠にはデメリットも存在します。レジンは強度が弱いため、特に噛む力が強い奥歯は、割れてしまう可能性があります。また歯ぎしりや食いしばりが強い方も、CAD/CAM冠はお勧めできません。

自費のセラミックと保険適用のCAD/CAM冠、どちらがご自身に合っているのか、歯科医師とよく相談しながら最適な補綴物を選ぶようにしましょう。

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前歯の歯並びはセラミッククラウンで治せるの?

前歯2本が前へ出てしまった出っ歯やガタガタの歯並び、どうせならセラミックで歯の色も綺麗に治したい!と思う方もいらっしゃると思います。セラミッククラウンは、審美性にとても優れているので、前歯には最適な被せものです。ではこのセラミックを使って、前歯の歯並びを治すことはできるのでしょうか。

セラミッククラウンは「見た目」を治す治療法

セラミックを使った被せものは、審美性にとても優れており、とくに見た目を重要視する前歯にとっては、最適な被せものであると言えます。

ただこのセラミッククラウンは、「経年劣化による被せもののやり直し」という目的で治療を行うのが一般的です。保険適用の前歯の被せものは年数が経つと黄ばみや汚れが目立つようになり、他の歯と色の違いが浮き彫りになってきます。

そのため再度被せものを作り直す際に、審美性、耐久性どちらも優れているセラミッククラウンを選ぶことで、より美しい口元に仕上げることが可能となります。

このように、審美性を求め前歯をセラミッククラウンに変えることは、美しい口元への選択肢の一つと言えるでしょう。

前歯の歯並びをセラミッククラウンで矯正することは?

では同じ審美目的でも、前歯の出っ歯をセラミッククラウンで治すことは可能なのでしょうか。

治療の一環として、前歯の歯並びををセラミッククラウンで治すことは可能です。ワイヤーやマウスピースを使い、歯を動かす動的治療とは異なり、セラミッククラウンで出っ歯など前歯の歯並びを治す方法を「セラミック矯正」「クイック矯正」などと言います。

しかし、この方法は厳密に言うと、矯正治療とは言えません。あくまでも「審美目的」とした方法であり、本来の装置を使った矯正治療とは、別領域と考えられるでしょう。

セラミック矯正のメリットとしては、装置を使った矯正治療と比べると、治療期間が短いこと、セラミッククラウンやブリッジを使うので、審美性にとても優れることが挙げられます。

しかし、セラミック矯正にはそれ以上のデメリットも存在します。それは「健康な歯をたくさん削ること」「前歯の傾きを大きく改善することはできない」「将来的に歯ぐきが下がり、被せものと歯ぐきの間にすき間ができて虫歯や歯周病のリスクが高まる」などといった歯の健康面に関する問題が挙げられます。

逆にワイヤー矯正やマウスピース矯正など、歯を動かす矯正治療は治療期間が長くなりますが、セラミック矯正に伴うリスクはほとんど持ち合わせていません。前歯の歯並びを治すには、部分矯正という方法もあり、治療期間や費用を抑えることができます。

とは言うものの、ご自身が希望をする治療法は様々です。どの治療にもメリットとデメリットはありますが、特にセラミック矯正は将来的なリスクが高めの治療法です。ご自身が納得したうえで選択されることをお勧めします。

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ホワイトニングを歯科医院で受けたほうが良い理由とは?

歯を真っ白に美しく仕上げる「ホワイトニング」という文字は、様々なところで目にするのではないかと思います。以前に比べ、口元の審美志向が重要視されるようになった今、ホワイトニングに魅力を感じている方も多いと思いますが、ホワイトニングは歯科医院で受けることがベストです。今回は、ホワイトニングは歯科医院で受けたほうが良い理由についてお話をいたします。

ホワイトニング歯磨き、ホワイトニングサロン・・・いったいどの方法が良いの?

「歯を白くする」という意味を持つホワイトニングですが、ホワイトニングと記載がある歯磨き剤、安く施術を受けられるホワイトニングサロンなど、様々なところでホワイトニングの文字を見かけると思います。何もしないよりは、ホワイトニング効果が期待できる方法で歯を白くするために歯。どの方法が良いのか迷うところではないでしょうか。

今ネットなどで目にするホワイトニングには、主に次のような方法があります。

・歯科医院

・ホワイトニングサロン、ホワイトニングバー

・ホワイトニング歯磨き剤やシート

・個人輸入

まず歯科医院でのホワイトニングですが、歯科医院ですので当然、歯科医師、歯科衛生士が在籍しています。歯科医院でのホワイトニングは、医院で受けるオフィスホワイトニングと家庭で行うホームホワイトニング、この2つを併せたデュアルホワイトニングがあります。

次にホワイトニングサロンやホワイトニングバーは、店舗内で自分でホワイトニングを行う方法です。歯科医師などは在籍せず、国家資格を持たないスタッフが説明などを行うスタイルです。

ホワイトニング歯磨き剤やホワイトニング用シートは、家庭で行うものです。ホワイトニング効果とされている成分が含まれた歯磨き剤や、歯にシートを貼り付けて歯を白くする、というものです。

最近では、個人輸入によるホワイトニングを行う方もいらっしゃいますが、海外のホワイトニング薬剤は濃度が高く、歯や歯ぐきを痛めてしまう可能性があります。

このように、ホワイトニングには様々な方法があり、ホワイトニングを考える方にとっては、できれば効果があり、安く効率的に行える方法が良いと考えるのではないでしょうか。

しかし、本来の意味合いであるホワイトニングの効果を得ること、また安全にホワイトニングの施術を受けることから考えると、歯科医院で受ける以外の方法では、様々な問題点があるということは明らかです。特に安全面においては、歯やお口の健康に影響を受けることもあります。

安全かつ効果を得るためには、歯科医院でのホワイトニング

様々な方法で歯を白くする宣伝を目にすることがあると思いますが、ホワイトニングの効果を実感し、安全に施術を受けるためには歯科医院で受けることが最も望ましいです。

歯科医院でのホワイトニングでは、施術前に必ず歯科医師が口腔内を確認し、ホワイトニングが出来るかどうか判断します。歯にトラブルがある状態でホワイトニングを受けると、歯や口腔内にトラブルが起きてしまう可能性があるからです。

ホワイトニングサロンなどでは、歯科医師による口腔内の確認がありません。店舗により規約が違うかもしれませんが、もし万が一、口腔内にトラブルが起きても自己責任になる可能性があります。

歯を白くすることはもちろん、安心安全にホワイトニングを受けるためにも、歯科医院で受けることをお勧めします。

 

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前歯のお勧めの被せものがセラミックの理由とは?

前歯は最も目立つ場所のため、見た目を重視した治療を希望される方は多いと思います。前歯の被せものは、保険適用のものと保険外のものがありますが、保険適用のものよりも、セラミッククラウンなど保険外のものがお勧めです。その理由はなぜでしょうか。

前歯の被せものの種類について

小さな修復なら、保険適用の白い樹脂でもカバーできますが、むし歯やその他の理由で歯をたくさん削らなければいけなくなった場合、クラウンという被せものを被せて修復する必要があります。

特に前歯は奥歯と比べると審美性が重視されるため、できるだけきれいな被せものを選択する必要があります。

前歯の被せものの種類には、保険適用のものと保険外のものがあります。最近適用されることが多い、保険の被せものと保険外の被せものをご紹介します。

・前装冠(保険適用)

前装冠とは、表側が白い樹脂、裏側が金属で作られた被せものです。保険適用で費用を抑えることができます。見た目は表側が白いため、審美性はある程度保つことは可能です。

・CAD/CAM冠(保険適用)

CAD/CAM冠とは、コンピュータを用いて設計、製造したレジンとセラミックを混ぜ合わせたものです。以前は小臼歯のみなど、条件付きで適用範囲が限られていましたが、2023年の改定により、全ての歯に適用となり、前歯も選べるようになりました。金属を一切使っていないため、審美性も保つことが出来ます。ただしブリッジなど連結した被せものには使えず、単冠のみ適応となります。

・オールセラミッククラウン(保険外)

オールセラミッククラウンは、全てセラミックで作られた被せものです。美しい見た目と耐久性に優れています。周りの歯と馴染みやすく、特に上の前歯に最適です。

・ジルコニアセラミッククラウン(保険外)

ジルコニアセラミッククラウンとは、セラミックにジルコニアを混ぜたものです。審美性に加え、ジル子に歯の優れた強度を併せ持った被せものです。強度がとても強いため、前歯だけでなく、小臼歯や大臼歯にも適しています。

前歯の被せもの、なぜセラミックがお勧めなの?

前歯に被せものは、保険適用と保険外のセラミック系どちらも適用しますが、よりお勧めは、保険外のセラミック系クラウンです。

保険外のデメリットとして、費用の高さが挙げられます。保険適用のものは安価でできるため、保険適用の前装冠やCAD/CAM冠を考える方が多いでしょう。

しかし、保険外の被せものは審美性はもちろん、耐久性の良さがお勧めの理由のひとつとして挙げられます。耐久性の良さというのは、「再治療の必要性が低い」ということです。

保険適用の素材は、何年かたってくると変色し、周りのご自身の歯と比べると明らかに黄ばみが目立つようになります。それは、白い部分が樹脂だからです。

樹脂は知らない間に少しずつ変色し、気が付けば治療をした被せものの歯だけ茶色くなっている、とびっくりされた方もいらっしゃるでしょう。

CAD/CAM冠も優れた保険素材ですが、樹脂を多く含んでいるため、汚れや細菌が付きやすくなる素材でもあります。その結果、数年後に再治療の必要性が高くなってしまうのです。

このようなデメリットがある保険素材と比較すると、セラミック系の保険外の素材は審美性、耐久性ともにとても優れています。費用は高くなりますが、長い目で見るとセラミック系保険外の素材のほうが、コストパフォーマンスに優れているとも言えます。

それぞれにメリット、デメリットがありますので、よく比較しながら最適な被せものを選択すると良いでしょう。

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前歯と奥歯それぞれ最適なセラミッククラウンとは?

ホワイトニングには年齢制限はありますか?

審美性の高さと耐久性の良さでニーズが多いセラミッククラウン。セラミッククラウンにはいつくか種類がありますが、部位によって適しているものと適さないものがあります。今回は、前歯と奥歯のセラミッククラウンの適性についてお話をいたします。

審美性が最重要視される前歯のセラミッククラウン

前歯は最も目立つ部位です。前歯の被せものが黄ばんでいると、口元全体の印象を大きく下げてしまいます。また歯ぐきが黒く変色する、メタルタトゥーも気になることと思います。

前歯は審美性が最も重要視される部位です。セラミッククラウンで治療をする場合、審美性と耐久性を兼ね備えた、オールセラミッククラウンやジルコニアセラミッククラウンが最適です。

色調も豊富で、周りのご自身の歯の色と調和しやすい色を選択することができるため、自然で美しい歯を手に入れることが可能です。

強度が重要視される臼歯部

前歯に比べると、小臼歯や大臼歯はそれほど目立ちません。その分、「しっかり噛むこと」において重要な役割を持つ臼歯部は、審美性もですが、強度や耐久性がより重要視されます。

このような強度を求められるセラミッククラウンでは、ジルコニアを使った素材が最適です。ジルコニアクラウンは人工ダイヤモンドと呼ばれるほどの強度を持っているため、噛む力を必要とする奥歯には最適です。

ただセラミッククラウンと比べると色調が単調なため、審美性はやや劣ります。とは言っても銀歯と比べると審美性はグンと上がりますので、見えづらい大臼歯が最適でしょう。大臼歯が銀歯の方は、ジルコニアクラウンがお勧めです。

小臼歯は大臼歯よりも見える部位です。審美性を重視するならセラミッククラウンか、e-maxという素材のセラミックがお勧めです。

メタルボンドはあまり使われていない?

オールセラミッククラウンやジルコニアセラミッククラウン、e-maxなどは比較的新しい素材です。これらの素材が躍進する前は、メタルボンドという被せものが主流でした。メタルボンドは内側が金属、外側にセラミッククラウンを焼き付けた素材です。内側が金属のため、強度や耐久性に優れています。

ただ金属を使用している分、メタルタトゥーのリスクは高まります。部位や強度を必要とする場合はメタルボンドが使われることがありますが、現在の主流はオールセラミッククラウン、ジルコニアセラミッククラウンです。

もし被せものを再治療する場合、金属を使っていないオールセラミッククラウンやジルコニアクラウンなどがお勧めです。

医院によって取り扱っている審美素材は様々です。セラミッククラウンにすることで、見た目や機能を大幅に上昇することが可能ですので、ご自身に合った被せものを決めるようにしましょう。

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