口呼吸がもたらす歯並びへの影響について

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小さなお子さんのみならず、成人でもお口が常に開いている人は少なくありません。呼吸は本来、鼻で行うものですが、口で行う口呼吸は様々なデメリットがあります。そしてそのデメリットのひとつに、歯並びの悪さが関係していると言われているのです。では口呼吸と歯並びの悪さには、どのような関係があるのでしょうか。

口呼吸がもたらす悪影響とは?

常にお口が開いており、口で呼吸をしていると、お口の中に様々なトラブルを引き起こしてしまいます。では口呼吸をすることでどのようなお口のトラブルが起きてしまうのでしょうか。

①口の中が乾燥し、細菌が増殖して虫歯や歯周病のリスクが高まる

②ウイルスなどの細菌が気管支を通って体の中に入り込み、風邪やインフルエンザになりやすい

③舌の位置が下がることで出っ歯になりやすい

このように、口で呼吸することは体の健康だけでなく、お口の健康にも影響することがわかっています。特に歯並びに関しては、③の出っ歯に関わりがあると考えられています。では次に、口呼吸がなぜ出っ歯になりやすいのかについてお話を進めてまいります。

口呼吸と出っ歯の関連性

舌は本来、スポットと呼ばれる上顎のちいさなくぼみに舌の先端が触れた状態で治まっています。ところが口呼吸になると下顎が下がって舌の位置も下がり、常に低位置に収まってしまっています。そのため上顎を押し上げられないため上顎が成長しません。つまり上顎がアーチ状にならず、前歯が前方へ突出してしまいます。これが歯並びが乱れ、出っ歯の状態を作り出してしまうのです。

歯並びを治せば口呼吸も改善できる?

出っ歯になる原因は様々です。遺伝による骨格性のものもあれば、口呼吸や長期間の指しゃぶり、舌癖など日常生活により歯並びが乱れてしまうものもあります。口呼吸が原因で出っ歯になってしまった場合、矯正治療を行うことで歯並びが改善し、それと同時に口呼吸も改善され、自然な鼻呼吸に期待ができます。

出っ歯を治す方法としては、一般的なワイヤー矯正のほか、裏側矯正、マウスピース矯正など症状に応じた治療法で改善が可能です。出っ歯を歯列矯正で治すことにより、見た目とお口の健康のどちらも改善され、より快適な生活を送ることができるでしょう。また歯列矯正だけでなく、普段からお口周りの筋肉を鍛えたり、意識して口呼吸を治すなどの努力も必要です。口呼吸をする方は、つい無意識でポカンと口が開いてしまっています。ご自身やお子さんは大丈夫ですか?お口がポカンと開いていませんか?

悪癖を意識しながら治し、歯列矯正で正しい噛み合わせを得ることは、お口の健康だけでなく、全身の健康にも深く関わるのです。

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