前歯がむし歯に・・・どのような治療法があるの?

前歯は、口元の中でも最も印象に残る部分ですので、前歯にむし歯ができてしまうととても目立ってしまいます。前歯のむし歯を修復するためには、いくつか方法がありますが、どのような治療法があるのでしょうか。

前歯を治すための治療とは?

一般的に、むし歯を治すには保険適用を選ぶ方がほとんどです。健康保険を使うことで、治療費が抑えられるため、保険治療が第一選択肢となることが多いです。

ただ保険治療は審美性は重視されていません。あくまでも機能を修復するということを目的としているので、審美性を第一に求める方にとっては、保険治療ではなく自費治療がお勧めとなります。

1.保険治療

前歯に多いむし歯は、歯と歯の間や歯補歯ぐきの境目です。このような軽度のむし歯の場合、コンポジットレジンという樹脂を使った治療が行われます。歯の色は一人一人違いますが、保険適用のレジンにはいくつか種類があり、歯の色に最も近い色味を使って修復しますので、自然な仕上がりが期待できます。

ただ保険適用のレジンは強度が弱く、固いものを噛んだ際にレジン部分が取れてしまうことがあります。また色素や汚れを吸収しやすく、数年経つとレジンで修復した部分が変色し、見た目で治療した部分が分かるようになってしまいます。そのため、数年単位で再治療が必要となります。

2.自費治療

自費治療は、機能修復を目的とした保険適用と比べ、審美性も重視した治療となります。美しさを求めるのなら、審美性の高い自費治療がお勧めです。

・ダイレクトボンディング

ダイレクトボンディングとは、レジンにセラミックの微粒子を混ぜた素材です。セラミック微粒子が配合されていることで、保険適用のレジンに比べると審美性が向上します。また強度も保険適用のものと比べると強さがありますので、審美性、機能性ともに改善できる素材です。

・セラミッククラウン

セラミッククラウンとは、セラミックでできた被せもので、強度、審美性ともに申し分ない素材です。美しさ、強度ともにダイレクトボンディングよりも上回るので、より美しさを求めるのであれば、セラミッククラウンがお勧めです。

ただセラミッククラウンを被せる場合、歯を大きく削る処置が必要になります。そのため神経を取っていない歯の場合、歯の神経を取ることもあります。既に神経を取った歯で、古い被せものをセラミックに変えるのはお勧めですが、レジンで修復できる歯の神経を取るのはリスクがありますので、納得をしたうえで治療を行いましょう。

前歯のむし歯治療は早めに行いましょう

前歯のむし歯の治療法についてお話いたしました。前歯のむし歯はとても目立ってしまいます。また前歯は意外にもむし歯になりやすい部分でもあります。前歯がむし歯になってしまった場合、早期治療なら保険適用のレジンか自費治療のダイレクトボンディングがお勧めです。

そのままにしておくと、むし歯が広がり神経を取らなくてはいけなくなることもありますので、前歯のむし歯は早めに治療をしましょう。

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成人矯正で得られる、口元の健康とは?

歯の矯正治療は、若い方だけのためのもの、と思っていませんか?歯並びを整えることは、見た目のコンプレックスの解消だけでなく、口元の健康にも大きく関わります。では成人の方、年齢を重ねた方が矯正治療をすることで、歯の健康にどのような効果をもたらすのでしょうか。

歯並びが悪いことで起きやすいトラブルとは?

出っ歯やガタガタの歯並び、噛み合わせの悪さなど歯並びが悪いと、様々なトラブルが起きやすくなります。では、歯並びや噛み合わせが悪いと、どのようなトラブルが起きやすいのでしょうか。

・むし歯

歯並びが悪いと、むし歯のトラブルが起きやすくなります。歯が重なっている部分の歯磨きがし辛いため汚れが溜まり、プラークが付き、虫歯菌が活動しやすくなってしまいます。むし歯は若い年代に起きやすいですが、年齢を重ねた方もむし歯リスクは持ち合わせているため、むし歯が再発しやすくなります。

・歯周病

年齢を重ねるとともに、歯周病の罹患率が高まります。歯並びの悪さや噛み合わせの悪さは、より歯周病のリスクが高まります。プラークや歯石は歯周病の元凶であり、歯周病によって歯を失ってしまいます。若い方は歯ぐきが腫れる歯肉炎で治まることが多いですが、将来的に歯周病へ進んでしまう可能性が高くなります。

また歯周病が原因で、歯並びが悪くなったり歯がおかしな方向へ向いてしまうことがあります。歯周病と歯並びや噛み合わせの悪さは大きく関わっていると言えるでしょう。

成人矯正で使用する矯正装置とは?

矯正装置には多くの種類がありますが、成人の方はどんな装置を使うことが多いのでしょうか。

マルチブラケットワイヤー装置

歯の表面にブラケットを付け、そこにワイヤーを通して歯を動かす、最もオーソドックスな方法です。固定式装置で、抜歯を伴う症例や難しい症例にも対応可能です。

マウスピース矯正

透明なマウスピースを交換しながら歯を動かす治療法です。ワイヤー矯正と比べると歯が動く痛みは穏やかで、食事や歯磨きもしやすいところがメリットです。ただ抜歯を伴う症例、難しい症例には対応ができない場合があります。

マルチブラケットワイヤー矯正もマウスピース矯正も、歯全体を動かす全体矯正、前歯だけを動かす部分矯正に対応できます。

矯正治療により、歯の健康を守ることができます

一般的に歯の矯正と聞くと、小学生や思春期のお子さんのための治療では?と思うかもしれません。大人になってから矯正治療をすることはできるの?と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。

基本的に、矯正治療は何歳からでも始められます。中には50代60代といった年齢の方も矯正治療をスタートされており、年齢を問わず治療を行うことができます。

むしろ、長年歯並びの悪さのコンプレックスをお持ちの方は、歯の健康維持のためには成人矯正は必要ではないでしょうか。歯並びの悪さにより、むし歯や歯周病になると食事がしにくくなり、体の健康にも影響が出てしまいます。

ただ既に歯周病の症状が出ている方は、歯周病治療を優先するなど、歯科医師とよく相談して治療を進めなければいけない場合もあります。

歯を失ってから始めて気づく歯の大切さ。そこには歯並びの悪さも大きく影響しています。大人になってからの矯正治療は、歯の健康を守るという大きな意味合いがあります。

年齢に関係なく、歯並びや噛み合わせの悪さにお悩みの方は、専門医に相談してみましょう。

 

予防治療で得られるメリットとは?

歯医者は、歯が痛くなってから行くもの、という概念は薄れつつあり、今では歯の健康を維持する「予防」の意識が高まってきています。そのためには歯と歯ぐきの健康を維持する予防治療が欠かせません。今回は、予防治療で得られるメリットについてお話をいたします。

むし歯や歯周病の原因は、プラーク

むし歯と歯周病は、歯を失う代表的なトラブルです。特に歯周病はむし歯のような痛みをあまり感じないまま症状が進むため、気が付けば歯がグラグラになってしまった、というケースも決して珍しくはありません。

むし歯と歯周病、どちらも歯を失うリスクが高いトラブルであり、それぞれの症状を引き起こす細菌は異なりますが、根本的な原因はプラークです。

プラークは細菌の塊です。お口の中には無数の細菌が存在しており、歯の表面に付着して増殖したものです。想像し難いと思いますが、プラーク1ミリグラムの中には約1億個の細菌が存在していると言われています。

このプラークが歯に付着していると、そこへ虫歯菌や歯周病菌が寄り付いて活動を開始します。虫歯菌は歯を溶かす酸を、歯周病菌は歯周組織に炎症を引き起こす毒素を出します。その結果、むし歯や歯周病を引き起こすのです。

むし歯や歯周病の原因はプラークであることを、まずしっかりと理解しておきましょう。

プラークはうがいで取れるの?

むし歯や歯周病の原因であるプラークですが、よく間違われるのが、「プラークは食べかすじゃないの?」ということです。プラークは食べかすではありません。食べかすならうがいなどで簡単に取りのぞけますが、プラークはネバネバとした粘着性の物質で、うがいだけでは取り除けません。

プラークを取り除くには、丁寧な歯磨きが最も重要です。いくら殺菌効果が高いと言われている歯磨き粉やデンタルリンスなどを使っていても、丁寧で正しい歯磨きができていないと、プラークを取り除くのは難しいでしょう。

見える前歯などはまだ磨きやすいですが、奥歯や歯の裏側など、自分では見にくい部分にプラークは溜まりやすいため、時間をかけた歯磨きが必要なのです。

予防治療で得られるメリットとは?

プラークや、プラークが石灰化した歯石は、歯科医院でのクリーニングで取り除くことができます。むし歯や歯周病を未然に防ぐためには、ご家庭での丁寧な歯磨きに加え、定期的な予防治療が最も効果的です。

痛くなったり、歯がグラグラしてから受診するのではなく、予防をするということを目的としています。

予防治療で得られるメリットとしては、次のようなことが挙げられます。

・自分では取れないプラークや歯石をしっかりと落とすことができる

・むし歯や歯周病などの早期発見が可能

歯は失って初めてその大切さを痛感するものです。歯を失わないためには、歯と歯ぐきの健康を維持することであり、その方法は予防治療です。「痛くないのに面倒」「お金がかかる」とお思いになる方もいらっしゃるでしょう。ですが歯が痛くなってから治療をする、歯を失ってから入れ歯やインプラントをするとなると、自分の歯を維持できないばかりか、かえって費用も時間もかかってしまいます。

定期的な予防治療を受診し、いつまでも健康な歯と歯ぐきを維持することが、ご自身の歯で食事ができる幸せに繋がるのです。

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加齢による歯の変色、どの方法でキレイに治すのがおすすめ?

年齢とともに歯の変色が起こると、見た目に大きく影響してしまいます。加齢による歯の変色にはいくつか原因がありますが、見た目を改善することで若々しい口元を取り戻すことは可能です。いつまでも笑顔に自信を持つために、歯の変色をキレイにするには、どのような方法がお勧めなのでしょうか。

加齢による歯の変色はなぜ起こるの?

年齢を重ねるにつれ、外見の変化が起こるのは避けられません。肌や髪の毛の質も、若い頃と比べると変化が起きているのを実感されるのではないかと思います。

歯の色も同じで、若い頃はもっと白かったのに、いつの間にか黄ばんで変色していることに気が付くのではないかと思います。肌や髪型と比べると、口元は年齢が出やすいパーツであるため、変色を改善することで若々しい口元を取り戻したいところでしょう。

そもそも、加齢によってどうして歯が変色してしまうのでしょうか。考えられる原因は以下のとおりです。

1.象牙質が年々濃くなっていくため

象牙質とは、エナメル質の内側にある組織で、濃い黄色~象牙色をしています。若い頃と比べると象牙質の色が濃くなり、茶色っぽくなります。歯が黄ばんで見えるのは、その影響です。

2.エナメル質が薄くなっていくため

象牙質とは逆に、エナメル質は年々薄くなっていきます。薄くなったエナメル質に濃くなった象牙質が合わさることで、変色が目立ってしまいます。

3.ステインが蓄積されている

ステイン(着色)が蓄積されることで歯の色がくすんで見えてしまいます。長い間コーヒーや紅茶、赤ワインなどの着色しやすいものを口にする方、タバコを吸っている方は着色により、歯の色が悪くなってしまいます。

4.神経を取ったことによる変色

虫歯治療の中でも神経を取った場合、次第に歯の根元がグレーっぽく変色してしまいます。若い頃に神経を取る治療をした歯が、数年後に変色しているのはよく見られます。

加齢により変色した歯をキレイにする方法とは?

上記のような原因で変色した歯をキレイにすることで、見た目の印象はぐっと変わります。それでは、加齢により変色した歯は、どうやってきれいにすることができるのでしょうか。

・PMTC

ステインによる汚れをキレイにする場合、歯の表面を専用のペーストを使って磨くことでステインを落とし、本来の歯の色を取り戻すことができます。歯の健康にとってもお勧めの方法です。

・ホワイトニング

ホワイトニングは、歯の表面を磨くPMTCと異なり、歯の内部の象牙質に働きかけます。ホワイトニング薬剤によるホワイトニングは、歯本来の色よりも白く仕上げることができますので、PMTCで満足のいかない方にお勧めです。

・ラミネートべニア

ラミネートべニアとは、歯にセラミック製のネイルチップのようなものを歯になりつける方法です。セラミックを使っていますので、とても美しく仕上がります。ただ歯を薄く削る必要があります。

・セラミッククラウン

セラミック製の被せものを歯に被せる審美治療です。セラミックは汚れや色素が付きにくいため、美しい口元に仕上げることができます。PMTCやホワイトニングでは白くできない歯などは、このセラミッククラウンによる治療が最も効果的です。ただ歯をたくさん削ること、費用が高額になることがデメリットです。

美しい口元で、口元に自信をつけましょう

加齢による歯の変色の原因と、治療法についてお話いたしました。原因により治療法が異なってきます。またご自身のご希望もあるかと思います。歯の変色をご自身に合った治療法で改善させ、口元に自信を取り戻すことでいつまでも笑顔に自信を持つことができます。歯の変色が気になる方は、かかりつけ医に相談してみましょう。

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気になる前歯の差し歯、どの素材がお勧め?

保険適応の差し歯は費用が安価ですが、変色や劣化に悩むことはありませんか?特に前歯の差し歯の場合、作製当初と比べると色が黄ばんできた、歯ぐきが黒ずんできたなど、審美面に影響が出やすくなります。審美性を重視した素材となると、自費のセラミック系が選択肢となりますが、どの素材がお勧めなのでしょうか。

保険適応の前歯の特徴とは

差し歯は、主に神経を取った歯の上に被せて噛む機能を取り戻す治療で、保険適用のものと自費素材のものがあります。

一般的には保険適用の差し歯を選択する方が多いと思いますが、保険適用の差し歯の場合、審美面はあまり考慮されていません。目立つ前歯の場合、硬質レジン前装冠が最も多く使われています。表側が白いレジン、裏側が金銀パラジウム合金でできており、見た目はご自身の歯と近い色調で作られます。

ただ硬質レジン前装冠の場合、年数が経つとともにレジンの部分が黄ばんできます。そのため、周りのご自身の歯と比べると、劣化が目立ってしまいます。また金属部分が歯ぐきの黒ずみを生じさせてしまうため、歯ぐきの色にも影響が出てしまいます。

このように、保険適用の前歯の差し歯は経年劣化が現れやすく、審美面を大きく下げてしまうというデメリットがあります。

自費素材の差し歯、どれがお勧め?

では自費素材の差し歯はどうでしょうか。自費の差し歯の場合、まず気になるのは費用の高さでしょう。保険適用の素材は決まっていますが、自費素材の場合、費用が高くなります。そしてその費用は、医院ごとに違います。そのため同じ部位、同じ素材であっても、大きな差があることをまず知っておく必要があります。費用を重視する方にとっては、費用が大きなネックとなってしまうため、自費素材のデメリットは費用の高さであると言えるでしょう。

では自費素材にはどのようなメリットがあるのでしょうか。自費の素材の場合、審美性や耐久性に優れたセラミックが使われますが、セラミックにもいくつか種類があります。前歯の場合、特に審美性が重視されるため、自費素材の選択は慎重になる必要があります。前歯に適した主な自費素材は次のようなものがあります。

・オールセラミッククラウン

オールセラミッククラウンは、全てセラミックで作られた素材です。滑らかな光沢と自分の歯に合わせた色調が選択できるため、より自然で美しい仕上がりが期待できます。前歯の差し歯の選択肢では、最も審美性に優れています。

・ジルコニアセラミッククラウン

ジルコニアセラミッククラウンとは、セラミックにジルコニアを混ぜた素材です。ジルコニアの持つ強度が加わることで、審美性と強度を兼ね合わせています。ジルコニアが単調な色素な分、オールセラミックと比べると若干審美性は下がるかもしれませんが、それでも十分な美しさを得ることができます。

・メタルボンド

メタルボンドは、自費の素材の中でも歴史が長い素材です。表面はセラミック、内側は金属が使われており、審美性と強度を兼ね備えています。ただ内側に金属が使われている分、経年とともに歯ぐきに黒ずみが生じてしまうことがあります。近年ではあまり使われなくなってきています。強度があるので、臼歯部のほうが適しているかもしれません。

その他にもe-maxなどのセラミックがありますが、医院によって取り扱う素材が異なります。

前歯の差し歯の場合、審美性を考慮するとオールセラミックがいちばん優れていると考えられます、ただ強度に若干不安があるため、前歯で固いものを噛むことが多い場合、強度を兼ね備えたジルコニアセラミックも良いでしょう。

セラミック系の差し歯は高額ですが、審美性とともに耐久性にも優れているため、長持ちさせることができます。ご自身のご希望やご予算、噛む力、噛み合わせなどを考慮しながら、どの素材が最適なのか、歯科医師とよく相談してみてくださいね。

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被せものをすると知覚過敏は避けられる?

冷たい水や風が歯に当たると痛みを感じることはありませんか?歯の痛みといえば、虫歯がいちばんに思い浮かびますが、虫歯でない場合、知覚過敏が考えられます。この嫌な近く過敏、被せものをすると改善されるのでしょうか?

知覚過敏とは?虫歯とどう違うの?

まず、虫歯と知覚過敏の違いを理解しておきましょう。どちらも痛みを伴うため、日常生活に支障が出てきてしまいます。歯の痛みを覚えると、まず虫歯を疑ってしまいますが、虫歯は虫歯菌が出す酸により、歯が溶けていく「細菌感染」です。虫歯になった場合、歯に痛みを感じるだけでなく穴が空き、どんどんエナメル質が溶かされていきます。神経まで達すると、かなりの激痛を伴います。

いっぽう知覚過敏は、細菌感染が原因ではありません。虫歯に似た、キーンとした、あるいはズキッとするようなような痛みを感じますが、歯は溶けません。ここがまず両者の大きな違いです。

知覚過敏の原因とは?

それでは、知覚過敏はなぜ起きてしまうのでしょうか。考えられる理由は以下のとおりです。

・歯周病や強いブラッシングにより歯ぐきが下がり、歯の根元が露出してしまっている

年齢を重ねるにつれ、歯周病は進行しやすくなります。その一環として、歯ぐきの下がりが起こります。歯の表面は固いエナメル質に覆われていますが、歯の根元にはエナメル質はなく、セメント質や象牙質といった組織で作られています。象牙質の中には神経が通っているため、外からの刺激が伝わりやすくなっているのです。

また強すぎるブラッシングも、歯肉が下がってしまう原因となります。一生懸命歯磨きをしようとして、ついゴシゴシと強い力で磨いてしまうと、歯肉退縮の原因となり、結果的に知覚過敏を招いてしまいます。

・歯ぎしりや食いしばり

無意識のうちに行っている歯ぎしりや食いしばりも、知覚過敏の原因となります。強い力が歯にかかることで歯に亀裂が入り、外部からの刺激を受けてしまいます。食いしばりは自分では気づきにくいため、歯医者さんでチェックしてもらうといいかもしれません。

知覚過敏の治療として、被せものはありなの?

苦痛を伴うような知覚過敏の治療法として、神経を取って被せものを被せるという方法が考えられます。

しかしこれは、あくまでも最終手段です。被せものを作る際、虫歯でない歯をたくさん削り、神経を取り除く処置が必要になります。神経を抜き、被せものを被せることで知覚過敏の症状自体は改善されるでしょう。

ただ健康な歯をたくさん削ること、神経を抜くことは積極的に推奨される方法ではないかもしれません。また年齢を重ねるにつれ歯ぐきが下がると、歯と被せものの間にすき間ができてしまい、そこから虫歯になってしまう可能性があります。

知覚過敏の治療法として、まずはシミ止めの薬を塗る、歯周病が原因の場合はまず歯周病治療をする、歯ぎしりや食いしばりが原因の場合は歯ぎしり用のマウスピースを付けるなど、症状に応じた処置をまず行ってからになります。それでも症状が改善せず、日常生活が苦痛と感じる場合、最終手段として歯の神経を取り、被せものをするということになるでしょう。

まずは知覚過敏になる原因を取り除くこと、既に根元が露出している場合は悪化させないこと、そして適切なブラッシングを行うことから始めてみましょう。

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気を付けたい矯正治療中の歯のトラブル

矯正治療中は、歯に装置を付けているために歯や歯ぐきにトラブルが起きやすい状態です。矯正治療中に口腔内でトラブルが起こると、治療計画に影響が出てしまうこともあるため、十分注意しておきたいところです。今回は、矯正治療中の歯のトラブルについてお話をいたします。

矯正治療中で最も多い口腔内のトラブルとは?

1.むし歯

成人の場合、ワイヤー矯正、マウスピース矯正が主な治療方法になりますが、どちらも起こりやすい口腔内のトラブルは、むし歯です。むし歯は、磨き残しからプラークが作られ、そこへ虫歯菌が寄り付いて酸を出してむし歯を作ります。

矯正治療中、特にワイヤー矯正は歯に装置がついたまま飲食や歯磨きをしなければいけないため、汚れが残りやすくなっています。その影響で、むし歯が作られやすい環境で過ごすことになってしまうことから、むし歯リスクが高くなりがちです。

また取り外し式のマウスピース矯正であっても、磨き残しがあれば当然、むし歯リスクは抱えてしまいます。マウスピース矯正はワイヤー矯正と違い、唾液の流れをマウスピースで塞いでしまうので、虫歯菌が閉じ込められてしまうのもむし歯になる要因になってしまいます。

このように、矯正治療中における口腔内トラブルのトップは矯正装置を問わず、むし歯と言えるでしょう。

2.歯肉炎、歯周炎

矯正治療中に起きやすい口腔内トラブルとして、むし歯の他に歯肉炎、歯周炎が挙げられます。どちらもプラークが原因で、歯ぐきに腫れと炎症を引き起こすトラブルです。歯ぐきが赤く腫れ、歯磨きのときに出血すると歯肉炎および歯周炎のサインです。歯肉炎は歯ぐきだけに炎症が起こりますが、歯周炎はいわゆる歯周病に進行しやすいトラブルです。

歯肉炎は比較的若い世代で起こりますので、小児矯正のお子さんにも当てはまります。大人と比べて歯磨きが上手に出来ないことが多いため、むし歯だけでなく歯肉炎にもなりやすいので、保護者の方はお子さんの口腔ケアに気を付けてあげる必要があります。

成人矯正においては、歯肉炎よりも歯周炎が心配になります。歯周炎になると、顎の骨を支える歯槽骨にも影響が出てくるため、将来的な歯と歯ぐきの健康にかかわってきます。矯正治療をしたのに歯周病で歯がグラグラになった、ということのないよう、口腔ケアには注意しておきましょう。

矯正治療中のトラブルをできる限り回避するためには?

矯正治療中は、非矯正治療時と異なり、むし歯や歯肉炎、歯周炎のリスクが高まってしまいます。このようなトラブルをできるだけ避けるためには、定期的に歯のクリーニングを受けることが最も効果的です。

特にワイヤー矯正の場合、奥歯がとても磨きにくいので、歯科医院でクリーニングを受けることをお勧めします。

計画的に矯正治療を進めるため、そして歯の健康維持のためにも、矯正治療中の口腔トラブルには十分注意して過ごすように心がけましょう。

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強すぎるブラッシングはトラブルのもと!

むし歯や歯周病から歯の健康を守る基本は、毎日の歯磨きです。しかし、むし歯にならないようにするあまり、ついゴシゴシと強く磨き過ぎていませんか?強すぎるブラッシングは、歯や歯ぐきにトラブルを引き起こしてしまいます。では強すぎるブラッシングは、どのようなトラブルのもとになるのでしょうか。

強く磨きすぎる「オーバーブラッシング」による影響とは?

むし歯にならないよう、しっかりと磨こうとするあまり、ついゴシゴシと強く磨きすぎていることはありませんか?強すぎるブラッシングを「オーバーブラッシング」といい、歯や歯ぐきにトラブルを引き起こしかねません。ではオーバーブラッシングになると、どのような影響を受けるのでしょうか。

1.歯ぐきが下がる

オーバーブラッシングによって受けやすい影響は、まず歯ぐきが下がる「歯肉退縮」が挙げられます。歯と歯ぐきの境目はプラークが残りやすいですが、頑張って磨こうとするあまり、ついゴシゴシと乱暴に診府がいてしまうと歯ぐきに傷がつき、歯肉が下がってしまいます。歯肉はいちど下がると、自然に元に戻ることはありません。

2.むし歯

乱暴なブラッシングは、歯の根元を傷つけてしまいます。歯肉退縮で下がってしまった歯の根元部分はエナメル質ではなく、セメント質という組織でできており、強いブラッシングで傷がつきやすなっています。そのため歯冠部分に比べるとむし歯が作られやすくなります。

3.知覚過敏

知覚過敏は、むし歯でないのに冷たいものがしみる症状を言います。元々エナメル質が薄い場合、近く過敏になりやすいですが、オーバーブラッシングで歯肉が下がってしまうことで、冷たいものや風などが刺激となって痛みを感じます。ひどい方は、歯ブラシの毛先が当たっただけで痛みを感じることもあり、日常生活に支障をきたします。

4.歯ぐきそのものを傷つけてしまう

強すぎるブラッシングは、歯ぐきそのものを傷つけてしまいます。歯ぐきは粘膜のため傷がつきやすく、腫れや出血の原因となってしまいます。また傷ついた部分が口内炎になると、飲食のたびに痛みを感じてしまいます。

正しいブラッシングを身に着けることが大切

歯磨きに一生懸命になることは、お口の健康を守るうえでとても良いことです。しかし、オーバーブラッシングが続くと、歯の健康を守るどころか、かえって歯や歯ぐきの健康を損ねてしまうことになりかねません。

まずは、正しい歯磨きを習得しましょう。歯磨きの際は、力を入れ過ぎず、優しく磨くようにして下さい。歯ブラシの毛先が当たる角度にもコツがありますが、やり方が分からない、適度な力がどのくらいか分からない方は、歯科医院で歯磨き指導を受けるとよいでしょう。「今更歯磨きの指導を受けるのは恥ずかしい」と思うことはありません。歯科衛生士は歯磨き指導をはじめとした口腔ケアのプロです。正しいブラッシングを身に着けることは、お口の健康の第一歩です。ご自身に合った正しい歯磨き方を習得し、健康な歯や歯ぐきを維持しましょう。

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歯ぎしりから歯を守るマウスピースとは?

歯ぎしりとは、無意識のうちに歯と歯をこすり合わせる癖のことを言い、歯に大きなダメージを与えてしまいます。歯ぎしりは就寝中に行われることが多いため、起床時に顎が痛い、噛むと痛いなどといった不快症状が現れやすくなります。その歯ぎしりから歯を守るのが、歯ぎしり用のマウスピースです。今回は、歯ぎしり用のマウスピースについてお話をいたします。

歯ぎしりが与える悪影響とは?

歯ぎしりというと、寝ている間にギリギリと激しい音を立てるイメージが強いかもしれません。しかし、歯ぎしりはそれだけではありません。常に上下の歯をギュっと噛み締めるのも、歯ぎしりのひとつです。就寝時だけでなく、日中にも行われることもあり、こちらも上下の歯に大きな負荷がかかります。

では、歯ぎしりや噛み締めなどは歯にどのようなダメージを与えるのでしょうか。

・歯が欠ける、すり減る、割れる

歯ぎしりや食いしばりによって歯に負荷がかかった際に、歯が欠けたり割れたりすることがあります。また詰め物が外れる、割れるといったことも起こりやすくなります。

・知覚過敏になりやすい

歯の表面のエナメル質は非常に硬いですが、歯ぎしりによって歯がすり減ってしまうと、エナメル質がすり減り、虫歯でないのにしみる、知覚過敏の症状が出やすくなります。

・歯周病のリスクが高まる

歯ぎしりは歯そのものだけでなく、歯を支える歯周組織にも悪影響を与えます。歯に過剰な咬合力が加わり、歯肉などの組織に炎症が起こり、歯周病の発症や悪化を招きやすくなります。

・顎関節症を発症しやすくなる

歯ぎしりは、顎関節症の発症に深く関わります。歯ぎしりによる大きな負荷が顎の関節や筋肉に加わることで、顎が痛い、口が開けにくいといった顎関節症を引き起こしやすくなります。

歯ぎしり対策のマウスピースとは?

歯ぎしりから歯や顎の関節のダメージを和らげるために、専用のマウスピースがあります。歯ぎしり用マウスピースを装着することで、歯に加わる力を分散させ、ダメージを軽減させる効果があり、歯のすり減りや詰め物の脱離などの予防策にもなります。ナイトガードの場合、寝ている間だけ装着するタイプで、既に歯がすり減っているケースでは、悪化させないことも期待できます。

歯科医院で保険適用で作ることができます。ネット通販で売られているのを見かけることがありますが、やはり自分の歯にフィットさせるためにも、歯科医院での作製が好ましいでしょう。

マウスピースやナイトガードを付けることで歯と歯の過度な接触を物理的に避けることを目的としているため、既に発症している歯のすり減りや歯周病を治すということはできません。歯ぎしり対策としてのマウスピースですので、歯ぎしりを家族から指摘されている方、起きたときに顎や歯が痛い方は、歯ぎしりが原因でないかまずは歯科医院を受診し、必要に応じてマウスピースやナイトガードを作製されると良いでしょう。

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矯正治療中のクリーニングの重要性について

歯列矯正を始めると、非矯正時と比べて歯磨きがとても重要になります。特に固定式のワイヤー矯正の場合、基本的に動的治療が終了するまで装置を外すことができないため、歯磨きのし辛さを感じられることでしょう。矯正治療を円滑に進めるためにも、クリーニングは欠かせません。今回は、矯正治療中のクリーニングの重要性についてお話をいたします。

ワイヤー矯正は特に歯磨きがし辛い

矯正治療には固定式のワイヤー矯正と、取り外し式のマウスピース矯正があります。小児矯正については、固定式の装置と、取り外し式の装置がありますが、どの装置であっても、矯正中は歯磨きがとても重要になります。

特にワイヤー矯正は、細かな部品がたくさん使われており、複雑な仕組みになっているため汚れが落としにくいのが難題です。

前歯はまだ見やすいですが、奥歯になると見えづらくなるためブラケットやフックの周りに食べかすや汚れが残っていても、気づきにくいという特徴があります。お肉や野菜の繊維が挟まりやすいのも、大臼歯のあたりです。挟まった食べものや汚れが残ったままになると、その部分からむし歯になったり、歯ぐきが腫れて歯肉炎や歯周炎になってしまいます。

また自分で見える部分であっても、歯の間や歯と歯ぐきの境目、ブラケット周りなどは汚れが残りやすいところで、プラークが溜まりがちになります。

マウスピースであっても油断は禁物

ワイヤー矯正と比べると、歯磨きがしやすいマウスピース矯正ですが、きちんと磨けていなければむし歯のリスクはワイヤー矯正同様高まってしまいます。マウスピースを装着すると、唾液の循環が悪くなり、食べかすや細菌を洗い流すことができなくなります。そのため歯磨きが不十分なままマウスピースを装着すると脱灰が進み、むし歯に進行してしまう可能性が高くなってしまうので要注意です。

ワイヤー矯正できちんと磨けている方と、マウスピース矯正で歯磨きが不十分な方と比べると、どちらがむし歯になりやすいか、お分かりになることと思います。

プロの手によるクリーニングで,矯正中のトラブルを防ぎましょう

ワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも、毎食後の歯磨きは欠かせません。矯正用の歯磨きグッズなどを使うことで汚れや食べかすなどは落とすことができますが、どうしてもプラークは作られてしまいます。プラークは矯正をしていない方でも当然付着します。プラークはむし歯や歯周病の元凶です。歯科医院でのクリーニングは、専用のペーストやブラシなどを使ってプラークを徹底的に取り除き、お口の中を清潔にします。ワイヤー矯正の方は、自分では見えづらい奥歯の装置周りの汚れも綺麗に落としてもらえます。

装置に関わらず矯正中はトラブルが起こりやすいので、定期的にクリーニングを受けることをお勧めします。

矯正中の歯磨きは鏡を見ながら丁寧に行い、スムースに矯正治療を進めるためにも定期的に歯科医院でクリーニングを受けましょう。

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