歯石除去とクリーニング、何が違うの?

歯の健康維持に欠かせない定期検診。ただひとことで定期検診と言っても、歯石除去やクリーニングなど歯科医院により内容は少し違うかもしれません。また歯石除去とクリーニングはどう違うのか、疑問に思う方もいらっしゃることと思います。今回は、歯石除去とクリーニングについてお話をいたします。

定期検診の目的は?

歯科医院での定期検診とは、むし歯や歯周病になっていないかどうかを確認することを目的としています、もしむし歯や歯周病になっていたとしても、定期検診によって早期に発見することで悪化を防ぐことも可能な場合もあります。

もし定期検診を受けずにいると、むし歯や歯周病になっていても気づかず、症状が進行してやっと気が付くことがほとんどです。また自覚症状があったときには既に症状が悪化していることがほとんどです。特に歯周病の場合、痛みをあまり感じないため気が付いたら歯が抜けてしまった、ということもしばしば見受けられます。

定期検診では、歯の健康維持とともに病気の早期発見を目的としているため、できるだけ受けていただくことをお勧めしている医院さんがほとんどです。

歯石除去とクリーニングの違いとは?

定期検診では、歯石除去を行ったりクリーニングを行ったり、あるいはどちらも行うなど様々です。では歯石除去とクリーニングはどのような違いがあるのでしょうか。

・歯石除去

歯石とは、プラークが石灰化したもので、軽石のように固い物質が歯にこびり付いているものを言います。歯石をそのままにしておくと歯肉炎や歯周病の原因となるため、超音波スケーラーという機械を使って取り除いていきます。歯石がついていると、そこに新たなプラークが蓄積されやすくなり、さらに症状が悪化する可能性が高まるため、しっかりと取り除く必要があります。

また既に歯周病の方は、必ずといっていいほど歯石除去が行われます。歯石が歯ぐきの内部にまで付着している場合、手動の器具を使って歯周ポケット奥深くまで取り除く治療が必要になることもあります。

・クリーニング

一般的にクリーニングは、歯の表面に付いた汚れや細菌、プラークを取り除くことを言います。専用のペーストやブラシなどを使い、歯やお口の中をきれいにして口内環境を清潔に保つことを目的としています。小さなお子さんなど、歯石がほとんどついていない方でもプラークは付着しています。プラークを取り除き、清潔なお口の中を維持することの基本はクリーニングであると考えられるでしょう。

定期検診で健康な歯とお口の中を維持しましょう

歯石除去とクリーニングの違いについてお話いたしました。どちらも歯の健康維持に欠かすことができません。歯石が付いている方や歯周病の方は歯石除去が必要になることがほとんどです。なお歯石除去をクリーニングと言うこともありますが、特に間違いというわけではありません。大事なことは、定期検診をきちんと受けて、歯の健康を維持することです。施術内容を知りたい方は、事前に歯科医師や歯科衛生士に質問してみると良いでしょう。

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奥歯の銀歯を治すなら、どの素材がおすすめ?

セラミッククラウンでも欠けることはある?

大きな口を開けて思い切り笑いたいのに、奥歯の銀歯が気になって思い切り笑えない・・・こんなお悩みを持つ方はたくさんいらっしゃると思います。銀歯を白い素材に変えることで、奥歯の銀歯に対するコンプレックスは解消できますが、どの素材がお勧めなのでしょうか。

噛む力が必要な奥歯

奥歯は食べ物をしっかり噛んで咀嚼する「噛む力」を必要としており、咀嚼に関して大変重要な役割を持つ歯です。奥歯は4番目、5番目の小臼歯と、6番目、7番目の大臼歯があり、その中でも大臼歯は噛むことに関して不可欠な歯です。

昔に大臼歯を治療した方は、恐らく銀色の詰めものや銀色の被せものが入っている方が多いのではないでしょうか。銀色の詰め物は金属が使われており、強度を必要とする奥歯の治療によく使われています。少し欠けた程度ならレジンで対応も可能ですが、広く削った歯や神経を取った歯は、ご自身の歯質が少なくなってしまったので補強が必要となるため、以前は金属の詰め物を使った治療が主流だったと言えます。

見える部分で強度があるきれいな被せものとは?

奥歯に銀歯がある場合、口を開けたとき特に下の銀歯が目立ってしまうと思います。銀歯は気になるけど、しっかり噛んで食事をすることも考えると、選択肢は審美性と機能性を兼ねた被せものになってきます。

よく聞くオールセラミックは、どちらかといえば前歯の修復に向いています。というのも、セラミックは強度が高いですが、奥歯の場合、さらに強度があるもののほうが安心だからです。奥歯で審美性と強度を兼ねた被せものには、以下の素材が適しています。

・ジルコニアセラミッククラウン

人工ダイヤモンドと言われているジルコニアは極めて強度が高く、噛む力に十分耐えられる素材です。セラミックと混ぜることで周りの歯の色と馴染むことができるため、審美性の向上も期待できる、お勧めの素材です。

・オールジルコニア

セラミックを混ぜず、全てジルコニアで作った被せものです。強度に関しては申し分なく、奥歯でもしっかりと噛むことができます。ただ審美性はやや劣り、人口的な白さとなるため周りの歯の色と併せることは難しいかもしれません。

・メタルボンド

メタルボンドは比較的以前から使われている素材で、前歯にも奥歯にも対応できます。金属の上にセラミックを焼き付けており、強度にも優れています。できれば金属が腐食しにくい純金を使用した、電鋳メタルボンドがお勧めです。

このように、審美性と強度を兼ね合わせた素材で治療をすることで、銀歯のコンプレックスを解消することができます。どの素材が良いのか、歯科医師とよく相談して決めていきましょう。そして笑顔に自信を持って毎日を過ごして下さいね。

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矯正治療で得られる歯の健康のメリットとは?

ガタガタの歯並びや出っ歯などの不正咬合は、見た目のコンプレックスだけでなくお口の健康にも大きく関わります。お口の健康に悪影響を及ぼす原因の一つに、歯並びの悪さが挙げられます。歯並びの悪さは矯正治療で改善できますが、では矯正治療をすることで、どのような歯の健康のメリットを得ることができるのでしょうか。

歯並びの悪さは歯の健康にどんな悪影響がある?

歯並びや噛み合わせの悪さは、見た目のコンプレックスが大きいですが、同じくらい深刻な影響を受けるのが、歯の健康面です。お口の健康のトラブルといえば、むし歯と歯周病ですが、歯並びの悪さはこのどちらにも関わってしまいます。

代表的なケースとして、歯と歯が重なって生えている「叢生」が挙げられます。歯と歯が重なっていると、その部分の歯磨きがなかなかうまくできません。軽度な叢生なら歯ブラシや歯間ブラシで汚れを落としやすいですが、重度の叢生になると、歯ブラシの毛先はもちろん、フロスや歯間ブラシですら通らないことがあります。その結果汚れが溜まり、プラークとなってむし歯や歯周病になるリスクが高まります。特に歯と歯の間にむし歯ができやすいため、治療が必要になってしまいますが、根本的な原因である歯並びを治さない限り、むし歯の再発や歯肉炎などが頻発してしまいます。

出っ歯や受け口、オープンバイトなどもそれぞれ歯やお口の健康に悪影響を与えやすく、不正咬合のせいで治療が必要になることも少なくありません。

正しい歯並びと噛み合わせこそ、お口の健康寿命に大きく関わるのです。

全体矯正か部分矯正か、症例に応じてよく相談を

歯並びを治して見た目を改善し、これからのお口の健康を維持するためには矯正治療もしくは部分治療が選択肢となります。

全体矯正は、抜歯が必要と診断されたり奥歯から動かす必要がある症例、また難症例の場合の治療法となります。全体矯正の良いところは、奥歯からしっかりと動かして全体の噛み合わせまできちんと整えることができることです。特にワイヤー矯正の場合、ほとんどの症例に対応できます。

いっぽう部分矯正は、前歯だけを動かす局限的な治療法です。奥歯を動かさず、かつ抜歯をしない軽度な症例に限られます。全体矯正と比べると費用と治療期間は抑えられますが、前歯しか治せないというデメリットはあります。

しかし、部分矯正であっても前歯がきれいに揃うことで歯磨きがしやすくなり、むし歯や歯周病リスクを下げることは十分可能です。

全体矯正が必要か部分矯正で対応できるかどうか、歯科医師とよく相談して理想の歯並びとお口の健康を手に入れて、毎日を快活に過ごしましょう。

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金属アレルギー、どんな症状が出るの?対応策は?

その不調、金属アレルギーかも・・・。お口の中にある銀歯などの金属素材が、思わぬ不調に繋がることがあります。金属アレルギーは肌だけに出るものと思われるかもしれませんが、銀歯による金属アレルギーが、体の不調に繋がることがあります。補綴物による金属アレルギーは、どのような症状がでるのでしょうか。また対応策についてもお話いたします。

金属アレルギーとは?

一般的に金属アレルギーとは、貴金属を身に着けた際に皮膚に起きる炎症を言います。肌が赤くなる、かゆみが出る、ポツポツと湿疹のようなものが出る、と言った症状が代表的です。これは、原因となる金属が肌に触れたときにアレルギー反応が起きてしまい、上記のような症状が出てしまいます。主に指輪やネックレス、ピアスなどが挙げられますが、それ以外にも衣服に付いているジッパーなどにアレルギー物質が使われているとアレルギー反応が出ることもあるようです。これらは「接触性皮膚炎」と呼ばれています。

歯科の金属アレルギーとは?どんな症状が出るの?

お口の中に銀歯があることで、金属アレルギーを引き起こすことがあります。銀歯が金属アレルギー?と不思議に思われるかもしれませんが、お体の不調が、この銀歯による金属アレルギーによるものかもしれないのです。

銀歯に使われている素材は、主に金銀パラジウム合金です。それ以外でも、矯正治療のワイヤーに使われているニッケルなども、金属アレルギーをお持ちの方で該当する場合、金属アレルギーを引き起こす可能性が高くなります。この中でも銀歯に使われる金属の場合、経年劣化により唾液に触れることで金属イオンが溶けだして体内に蓄積され、金属アレルギーを引き起こすと考えられています。

銀歯が原因で起こる金属アレルギーの症状として、歯ぐきが赤くただれる、口内炎、舌炎、口角炎、味覚異常などが挙げられます。

また銀歯による姻族アレルギーはお口の中だけでなく、体の健康にも影響が出ることがあります。よくある症状として、蕁麻疹、疲労感、掌蹠膿疱症(手や足の裏に白い水泡が繰り返しできる)などがあります。

貴方のお口の中に銀歯はありませんか?もし銀歯があり、お口の中や体に不調を感じる場合、金属アレルギーの可能性があるかもしれません。

銀歯による金属アレルギーを避けるためには?

銀歯がお口の中にある以上、金属アレルギーのリスクは避けられません。お口の中や体の不調が銀歯による金属アレルギーが原因の場合、銀歯を外して金属を使わない素材で再治療をすることが対応策になります。金属を使わない素材としては、保険適応のCAD/CAM冠、自費治療のオールセラミックやジルコニアセラミック、e-maxなどがあります。これらの素材は金属を全く使っていないため、金属アレルギーの方でも安心できます。

健康な毎日を過ごすためにも、銀歯や金属アレルギーでお悩みの方は、歯科医師に相談してみましょう。

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つめものが取れてしまった!再度付けることはできるの?

食事をしている最中や、何気ないときに銀歯がポロっと取れてしまった経験をお持ちの方も多いと思います。失くしてしまったら仕方ありませんが、手元に取れた銀歯がある場合、再接着できればと思われるかもしれません。では取れてしまったつめものやかぶせものは、再度付けることは可能なのでしょうか。

取れてしまった補綴物は再接着できるのか?

インレーやクラウンといったつめものやかぶせもの、つまり補綴物が取れてしまったら、できれば再接着したい・・・みなさんこのように思われると思います。再接着できるかどうかは、取れてしまった歯の状況によりけりと言えるでしょう。歯科医師が確認し、再接着できると判断した場合、再接着することもあります。

ただ、補綴物が取れた原因のほとんどは、二次カリエスと呼ばれるむし歯の再発です。保険適用の補綴物の場合、金属が使われていることがほとんどです。金属の補綴物の場合、歯との密着性が劣るため、歯と金属の間のごくわずかなすき間が生じてしまいます。そこから年数が経つにつれてセメントが少しずつ流れ出し、虫歯菌が内部に入り込んで補綴物の下でむし歯が広がってしまいます。

むし歯ができてしまうと補綴物が合わなくなってしまうため、食事などをきっかけとして取れてしまうことがほとんどです。合わなくなった補綴物を再度付けることは難しく、再治療になることがほとんどです。

再治療後のお勧めの補綴物とは?

二次カリエスが原因で再治療が必要になった場合、もういちど状況に応じた治療をしっかりとやり直します。二次カリエスの治療が終わり、再治療後に補綴物を装着しますが、保険の補綴物は、何年後かに同じような二次カリエスが再発する可能性が高いため、あまりお勧めはできません。では再治療後はどのような補綴物がお勧めなのでしょうか。

・セラミッククラウン

前歯や小臼歯など目立つ部分の場合、審美性に最も優れているセラミッククラウンがお勧めです。耐久性も銀歯に比べてかなり優れていますので、二次カリエスになりにくい素材と言えます。

・ジルコニアセラミッククラウン

セラミックにジルコニアを混ぜた素材で、セラミックだけに比べて強度に優れています。奥歯など噛む力を必要とする部位に最適です。最近では前歯にも良く使われるようになっており、お勧めの素材と言えるでしょう。

その他にもメタルボンドやハイブリッドセラミックなどがありますが、オールセラミッククラウンやジルコニアセラミックと比べると、少し劣る部分はあります。とは言うものの、保険適用素材と比べるとメリットが多いので、歯科医師とよく相談し、自分に合った補綴物を選ぶこと、そして二次カリエス再発させないよう、定期的にクリーニングや検診を受けることを心がけましょう。

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ホワイトニングとクリーニング、どっちがおすすめ?

歯のすき間が気になる場合、どのような治療法がありますか?

白くきれいな歯は口元に清潔感を与えてくれますが、皆さんは歯を白くするための方法として、ホワイトニングとクリーニングの違いを認識していますか?「どっちも同じでは?」と思うかもしれませんが、歯を白くするホワイトニングとクリーニングは少し違いがあります。ではホワイトニングとクリーニング、どちらがオススメなのでしょうか。

審美性重視か歯の健康維持か

ホワイトニングとクリーニング、どちらも歯をキレイするという意味では同じですが、明確な違いがあります。それは審美性を重視するか、歯の健康維持を目的とするか、です。

ホワイトニングは、ホワイトニング用の薬剤を使って歯を真っ白に仕上げます。自分の歯の色よりも白くすることが可能なため、とても審美性に優れた結果を得ることができます。ホワイトニング後の口元を見たときに、真っ白になったご自分の口元を見て、自然と笑顔がこぼれることでしょう。

いっぽう歯のクリーニングは、歯の汚れを落とし、歯本来の色を取り戻すことができます。ホワイトニングのように、自分の歯以上の白さは求められませんが、クリーニングによってプラークや歯石を取り除き、むし歯や歯周病になりにくい口腔内にし、お口の健康維持を目的としています。歯の表面に付着していたステインやヤニも落とすことができますので、クリーニング後の歯も十分きれいに仕上がります。

このように、同じ歯を白くする施術でも、ホワイトニングとクリーニングは根本的な目的が違います。

より必要性が高いのはクリーニング

ではホワイトニングとクリーニング、どちらがオススメかと言うと、これは個人で求める結果が異なるのでどちらがオススメ!とは断言できません。

ただ、必要性の高さから考えると、クリーニングは受けておいたほうが良いと言えます。先に述べたように、クリーニングには歯の健康に悪影響を及ぼすプラークを落とすからです。プラークを落とし、むし歯や私傷病を引き起こしにくい環境にすることは、審美性よりも重視されるべきなのではないでしょうか。

またホワイトニングは永久歯が生え揃うまでは施術しないほうが良いことや、歯の状態によっては施術できないこともあります。これに対しクリーニングは、年齢やお口の中の状態を問わずに行うことができます。極端に言うと、まだ永久歯が生えていない、乳歯だけのお子さんから、残存歯が少ない方まで施術できます。むし歯は乳歯時代から発症しますし、高齢になるとむし歯だけでなく歯周病リスクも高まります。こういったトラブルからお口の健康を守ることから、おすすめはクリーニングでしょう。

より白く健康的な歯とお口の中を求める方は、クリーニングでプラークやステインを取り、ホワイトニングを行うことで最大の効果を得ることができます。クリーニングとホワイトニングを上手く組み合わせながら施術を受けると、より満足のいく口元を手に入れられるでしょう。

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セラミック治療で口元をきれいに仕上げるポイントとは?

古い被せものや治療歴のある歯を美しく仕上げることができるセラミッククラウンなどのセラミック治療は、かえってセラミック部分を悪目立ちさせてしまう可能性があります。セラミックを悪目立ちさせず、より口元を美しく仕上げるポイントをお話いたします。

保険診療と自費診療の違い

歯科治療には、健康保険適用の保険診療と、保険を使わない、自費治療があります。この2つの大きな違いは、安価で済ますことができるかどうかということと、見た目の問題があります。

健康保険は一般的に3割負担で、安価に治療を進めることができます。ただし、保険診療は「最低限の機能を回復させること」を目的としているため、見た目はほとんど重視されません。使える素材には限りがあるため、ある程度の審美性を回復させるにとどまります。例えば前歯の被せものについては、決まった色調のみ選んで治療をするため、満足がいく方おいれば、「もっときれいに仕上げたかった」と思う方もいらっしゃいます。保険診療は、ご自身が望むような仕上がりにならない可能性があることをまず知っておきましょう。

セラミック治療、より口元を美しく仕上げるコツとは?

いっぽう審美治療は、機能面だけでなく見た目も重視して仕上げる治療法です。保険診療では選択できない素材や、それに伴う色調も豊富なバリエーションがあるため、よりご自身の希望に近い仕上がりが望めます。

特に前歯の被せものをセラミッククラウンなどで再治療をする際、見た目の美しさ、耐久性の良さで満足のいく治療が期待できます。

ただ、「真っ白な被せものにしたい!」と白さだけをこだわってしまうと、セラミック部分だけが浮いて見える印象を持たれかねません。大切なことは「お口全体のバランスが取れているかどうか」です。

お口全体を美しく仕上げるためには、セラミックの色調を決める前にオフィスホワイトニングを行うことがお勧めです。オフィスホワイトニングはいちどの施術で効果が見込めるため、ホワイトニングで全体のトーンを上げ、そこでセラミックの色調を決めるのが良いでしょう。セラミッククラウンだけが浮いて見えることなく、お口全体が美しく仕上がります。

ホワイトニングはちょっと・・・という方は、クリーニングで全体の汚れを取りぞのくことがお勧めです。クリーニングだけでも、本来の色を取り戻すことができますので、本来の歯の色に合わせた自然な色調を手に入れることができます。

このように、セラミック治療をする前にお口全体のホワイトニングやクリーニングを行っておくことが、よりセラミックの良さを引き立てるポイントとなりますので、あらかじめ知っておくことをお勧めします。

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ホームホワイトニング、装着時間を守らなければいけないのはなぜ?

歯のホワイトニングには、オフィスホワイトニングとホームホワイトニング、その2つを併せたデュアルホワイトニングがあり、いずれも歯を真っ白に美しく仕上げることができます。その中でもホームホワイトニングはマウスピースを使って自宅で好きな時間にできるため人気がありますが、思わぬトラブルが起きてしまうことがあります。それはなぜでしょうか。

人気が高いホームホワイトニング、その理由は?

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの違いは、歯科医院で行うか自宅で行うか、という他に持続性の違いがあります。

オフィスホワイトニングは歯科医院で施術をし、すぐに効果を実感できます。施術前と施術後の歯の色の違いを実感し、多くの方がその効果に感動されます。ただオフィスホワイトニングは後戻りが早く、持続性はそれほど良くありません。オフィスホワイトニングで歯の白さを保ちたい方は、短い期間で通う必要があるため、コストもかかります。

いっぽうホームホワイトニングは、オフィスホワイトニングのように即効性はありません。歯科医院で処方されたホワイトニング薬剤とマウスピースを使い、自宅で好きな時間に装着してホワイトニングをします。ごーむホワイトニングはオフィスホワイトニングのような即効性はありません。しかし、気が付けば歯が真っ白になっており、後戻りも起きにくいという特徴があります。ホワイトニングジェルもすぐになくなるということはあまりないので、コストが良いと言えるでしょう。

このような違いから、どちらかといえばホームホワイトニングのほうが人気が高いと考えられます。ホワイトニングを考える方は、違いをしっかりと理解しておきましょう。

自己管理が必要なホームホワイトニング

持続性が高く、コストもオフィスホワイトニングほどかからないホームホワイトニングは自宅で手軽に行えるため人気がありますが、自己管理が必要です。

オフィスホワイトニングは全て歯科医院のスタッフが行ってくれますが、ホームホワイトニングは自分で行わなければいけません。そこで気を付けなければいけないのが、マウスピースの装着時間です。

ホームホワイトニングで処方されるホワイトニング薬剤は、低濃度のものがほとんどです。この薬剤を歯に付けてマウスピースを装着しますが、装着時間は医師の指示を守らなければいけません。装着時間は1日1~2時間で、2時間が限度です。

早く白くなりたいからといって、長時間ホームホワイトニングを続けていると、薬剤の刺激が歯の神経に伝わり、痛みが出ることがあります。例えば夜に薬剤を付け、マウスピースを付けたまま朝まで寝てしまうと、歯全体が非常に強い痛みに襲われる可能性が高くなります。

この歯の痛みは、むし歯のように1本の歯だけに起こるのではなく、薬剤を塗った歯全部に伝わってしまうため、非常につらい思いをしてしまうでしょう。

安全にホワイトニングを行うためにも、自己管理が必要なホームホワイトニングは、医師の指示や注意事項を必ず守るようにしましょう。

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レジンで治療した部分が変色した場合、どのような治療法がおすすめ?

小さく浅いむし歯や、何かの拍子で歯が欠けてしまった場合、保険適用のレジンによる治療が最も一般的です。ところがレジンで治療した部分は変色しやすく、審美面を下げてしまいます。レジンで治療した部分が変色した場合、どのような治療法がお勧めなのでしょうか。

レジンは変色しやすい?

保険適用のレジンは、むし歯治療などとして最も一般的な治療法です。欠けた部分を削り、ご自身の歯に最も近い色調のレジンで修復するため、見た目も自然で治療したとはあまり分かりません。保険適用で、安価に治療ができるところもメリットのひとつです。

しかし、レジンは樹脂のため、色素や汚れ、細菌を吸収しやすいといったデメリットがあります。そのため年数が経つと茶色っぽくなり、歯との境目が目立つようになってきます。一見するとむし歯と思うかもしれませんが、実際むし歯になっていたり、ただ単に経年劣化による変色ということもあります。

経年劣化によるレジンの変色は、薄いものからかなり濃く変色しているものもあります。特に前歯は目立つので、レジンの変色が気になってしまう方も多いのではないでしょうか。レジンでの治療歴がある方は、いちど変色していないかどうかチェックしてみて下さい。

レジンの変色、どのような治療法がおすすめ?

レジンの変色をきれいに治す場合、どのような方法が良いのでしょうか。もし単なる変色だけでなく、二次カリエスでむし歯になってしまっていたらまずむし歯治療を先に行い、次に審美的修復へと進めていきます。保険適用のレジンで再度治療を行う方法が一般的ですが、数年後に再度同じように変色が起こる可能性が高いので、再治療を繰り返す分歯が少しずつ減ってしまう、というリスクが伴うことをまず理解しておきましょう。

ではレジン以外の審美修復として、どのような治療法がおすすめなのでしょうか。

・ダイレクトボンディング

白い素材を歯に詰めるという手法は保険適用のレジンと似ていますが、保険のレジンと違うのは、素材と、よりテクニカルな手法を用いるという点です。ダイレクトボンディング素材はレジンとセラミックが混ぜてあり、レジンよりも審美性が向上します。

・ラミネートべニア

前歯の審美修復の場合、ラミネートべニアが審美的に美しく仕上がります。歯は削りますが、セラミックを使った薄い素材ですので、削る量はそこまで多くありません。

・セラミッククラウン

前歯や小臼歯の審美修復の治療法です。歯に被せるので、見た目だけでなく丈夫な仕上がりになります。素材や色調も自由に選べるので、ご自身の希望に応じた仕上がりが期待できます。ただ歯をたくさん削らなければならないので、将来的に歯ぐきが下がり、審美面に影響が出る可能性があることを理解しておきましょう。

このように、変色したレジンの治療法は再度レジンで治療をするほかにも、審美性を重視した治療法があります。ご自身に合った治療法はどれなのか、歯科医師と相談してみて下さいね。

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プラークは歯のトラブルの元凶!

毎日しっかりと歯磨きをしていても、むし歯や歯肉炎になってしまうことは珍しくありません。その原因のひとつに「プラーク」が考えられます。毎日歯磨きをしていても、どうしてもついてしまうプラーク。今回は、歯のトラブルの元凶であるプラークに焦点を当ててお話をいたします。

プラークとは?

プラークとは、お口の中の細菌と食べかすから作られた、粘着性のある乳白色の物質です。プラーク以外に、歯垢と呼ばれることもあります。

プラークは簡潔に言うと「細菌の塊」です。この細菌の塊が歯や歯と歯ぐきの境目に付着することで、むし歯や歯肉炎、歯周病といったお口のトラブルを引き起こす原因となります。

よく間違われるのが、プラークは食べかすでああるということです。食べかすのことをプラークというのではありません。お口の中に残っている食べかすに口内細菌が寄り付いてプラークを作り出すのです。つまりプラークは食べかすではなく「細菌・ばい菌の塊」なのです。まずはこのことをしっかりと理解しておきましょう。

プラークはどうやって落とすの?

食べかすに口内細菌が寄り付いてプラークを作り出すのに、約8時間と言われています。また驚くことに、プラーク1㎎中には約10億個の細菌が棲みついていると言われています。こう聞くと、プラークが「細菌の塊」というのがよくわかるのではないでしょうか。

このプラークは、柔らかい汚れです。丁寧なブラッシングで落とすことが可能です。よく見られるのが、目で見える範囲における、歯と歯ぐきの境い目に付着したプラークです。歯は磨いていても、歯と歯ぐきの境い目が磨けていないことは非常に多く、歯頚部のむし歯や歯肉炎を引き起こしやすくなります。鏡で見やすい部位なので、意識してしっかりと磨くことでプラークを落とすことができます。

しかし、目視しにくい部位はきちんと磨けているかどうか、ご自身では分かり辛いことと思います。特に上の奥歯は磨きにくいため、磨き残しがよく見られます。そのためプラークが付きやすく、落としにくい部位と言えるでしょう。

また、どれだけきちんと歯磨きをしていても、セルフケアだけでプラークを完璧に落とすことはほぼ不可能です。そしてプラークは程度の差はあれど3か月ほど経つと、付着してくるのです。

歯科医院での定期的なクリーニングが不可欠

プラークは柔らかい汚れのため、毎日の丁寧なブラッシングで落とすことができます。またむし歯や歯肉炎、歯周病のリスクを抑えるためにも、毎日のセルフケアが最も大切です。

そして毎日のセルフケアに加え、歯科医院での定期的なクリーニングもプラークを落とすために欠かせません。歯科医院でのクリーニングは、自分では落としきれないプラークを落とし、口内環境を清潔な状態に整えます。プラークは必ず付いてきますので、定期的にクリーニングを受け、プラークを溜めないようにすることが、口内トラブルリスクを抑えることに繋がります。プラークはお口の健康の元凶です。健康な歯と歯ぐきを維持するためにも、毎日のセルフケアと定期的なクリーニングはきちんと受けるようにして下さいね。

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