
お子さまの「ポカン口」や「指しゃぶり」、成長すれば自然に治るだろうと見過ごしていませんか?こうした何気ない癖が長く続くと、歯並びやかみ合わせ、顎の成長に影響を与えることがあります🦷 良い歯並びを育てるためには、矯正装置だけでなく、歯並びに影響する癖を早めに見つけ、改善していくことも大切です。今回は、ポカン口や指しゃぶりと歯並びの関係、成長期に意識したいポイントについてお話いたします。
歯並びは「遺伝」だけで決まるものではありません
子どもの歯並びが悪くなる原因として、歯の大きさや顎の骨格など、遺伝的な要素を思い浮かべる方は多いでしょう。
しかし、歯並びは遺伝だけで決まるものではありません。食生活やお口周りの筋肉の使い方、そして毎日の何気ない癖も関係しています。
代表的なものが、口を開けたままにする「ポカン口」や指しゃぶり、頬づえ、爪や唇を噛む癖、舌の位置や使い方の癖などです。
成長期のお子さまは、歯だけでなく顎や顔も発達している途中です。その時期に特定の方向から力が繰り返しかかることで、歯の位置やかみ合わせに影響することがあります。
ポカン口をそのままにしていませんか?
普段から口が開いている場合、唇を閉じる力や舌の位置、呼吸の仕方など、お口の機能に問題が隠れていることがあります。
本来、舌には適切な位置があります。しかし、お口が開いて舌の位置が低くなる状態などが続くと、お口周りの筋肉のバランスにも影響します。
「いつも口が開いている」「食事中に口が開きやすい」「いびきをかく」といった様子が見られる場合は、単なる癖と決めつけず、一度お口の状態を確認してみることが大切です。
指しゃぶりが長く続くと歯並びに影響することも
幼い時期の指しゃぶりは珍しいことではなく、すぐに無理やりやめさせる必要があるとは限りません。
一方、成長してからも頻繁な指しゃぶりが続くと、指によって前歯に継続的な力が加わり、上の前歯が前方へ傾いたり、上下の前歯がかみ合わない「開咬」などにつながったりすることがあります。
特に4歳以降も頻繁に指しゃぶりが続いている場合など、気になる様子があれば歯科医院で相談してみるとよいでしょう。
大切なのは、叱ったり無理にやめさせたりすることではなく、「なぜ続いているのか」にも目を向けながら、お子さまの成長に合わせて改善をサポートしていくことです。
「ちょっと気になる」が相談のタイミング
「最近、口を開けていることが多い」「指しゃぶりがなかなか終わらない」「前歯の向きが気になる」など、ご家族だからこそ気づける小さな変化があります。
お子さまの成長には個人差があるため、癖があるからといって必ず矯正治療が必要になるわけではありません。しかし、早い段階から歯並びや顎の成長、お口の使い方を確認しておくことで、そのお子さまに必要な対応を検討しやすくなります。
良い歯並びを育てる第一歩として、まずは毎日の何気ない癖に目を向けてみませんか?
気になることがあれば、「もう少し大きくなってから」と待つのではなく、定期検診などの機会に歯科医院へ相談してみましょう。