オープンバイトはなぜそのままにしておくと良くないの?

上下の前歯の間にすき間ができるオープンバイトは、不正咬合の中でも極めて良くない噛み合わせのひとつです。見た目の歯列はある程度揃っていても、日常生活に不便を感じやすいだけでなく、そのままにしておくとお口の健康に重篤な影響を与えかねません。ではなぜオープンバイトはそのままにしておくといけないのでしょうか。

オープンバイトによって起こる日常生活への影響とは?

正しい噛み合わせは、奥歯で噛んだときに上の前歯が下の前歯を2~3ミリ覆っています。ところがオープンバイト(開咬)は、上下の前歯の間にすき間が生じている状態を言います。そしてオープンバイトは日常生活において、色々な悪影響を与えてしまいます。ではオープンバイトはどのような悪影響を与えてしまうのでしょうか。

・前歯で食べ物を噛み切れない

オープンバイトでいちばん不便を感じるのは、前歯で食べ物を噛み切れないことではないでしょうか。麺類や薄いレタスなどは、まず前歯で噛み切ってから奥歯で咀嚼をします。ところがオープンバイトではこういった一連の動作ができません。効率よく咀嚼できないため、胃腸に負担がかかりやすくなります。

・口呼吸になりやすい

オープンバイトは唇が自然と引っ張られ、常にお口が開いた状態になりがちです。そのため口呼吸になりやすいのもオープンバイトのデメリットです。口呼吸は虫歯や歯周病などの原因となり、お口の健康を害しやすい悪癖です。また口呼吸によって出っ歯など歯並びや噛み合わせが大きくかかわることもあります。

・奥歯に負担がかかりやすい

前歯で食べ物を噛み切れないオープンバイトですが、前歯で噛めない分奥歯に負担がかかりやすくなります。奥歯に負担がかかると歯がすり減りやすくなります。またいつも同じ側だけで噛むと口周りの筋肉のバランスが悪くなり、口元やお顔全体の印象が変わってしまいます。

・発音や滑舌が悪くなる

オープンバイトの特徴として、発音や滑舌が悪くなるということが挙げられます。上下のすき間から空気が漏れ、相手に発音が伝わりにくくなってしまいます。特に人前で話すことが多い方にとってはストレスに感じるかもしれません。

オープンバイトは矯正治療で改善できます

日常生活において様々な悪影響を及ぼすオープンバイトは、できるだけ早い時期に直しておくほうが、お口の健康を維持しやすくなります。オープンバイトの原因はいくつか考えられますが、両親や兄弟など血縁関係にオープンバイトの方がおられると、骨格の遺伝によるものが考えられます。しかし骨格以外による原因は、舌癖や指しゃぶりなど後天的な理由が大きく関わります。

オープンバイトは矯正治療で改善が可能です。歯並びの見た目はそろっているから、といった理由でそのままにしておくのはあまり好ましくありません。オープンバイトが与える様々な影響を考え、お口の健康を維持するためにも、まずは歯科医師に相談し、最適な治療法について相談してみましょう。

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