なぜリテーナーを付けておくことが大切なの?

なぜリテーナーを付けておくことが大切なの?

矯正治療が終了し、歯を動かすための装置を外したら解放感でいっぱいになると思います。しかしその後は保定期間に入り、再びリテーナーを付ける必要があります。せっかく矯正装置から解放されたのに、リテーナーを付けて過ごさなければいけない日が続くことに少々うんざりする方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかしリテーナーは矯正治療後に欠かすことができません。今回は、リテーナーの重要性についてお話いたします。

リテーナーとは?

リテーナーとは、保定装置のことを言い、矯正治療後に並んだ歯が元に戻らないようにするための装置です。矯正治療後の歯は新しい組織ができるまで、元の位置に戻ろうとする後戻りの性質があります。リテーナーとは、装置を使って後戻りしないようにする大切な装置なのです。

例えばガタガタの歯並びをワイヤーやマウスピースを使ってきれいに治したあと、リテーナーを付けずに過ごしていると再度ガタガタの歯並びに戻ってしまいます。出っ歯など他の症例でもリテーナーを付けずにいると、後戻りが起きてせっかくの矯正治療が台無しになってしまうことがあります。

リテーナーを付けて過ごすことで、綺麗に並べた歯並びや正しい噛み合わせをキープすることができるのです。

リテーナーの種類について

矯正治療後の後戻りを防ぐリテーナーの主な種類は次のとおりです。

ワイヤー固定

フィックスタイプと呼ばれる細いワイヤータイプのリテーナーで、6~8本の歯を固定します。ワイヤー周囲にプラークが付きやすいので、丁寧な歯磨きが必要です。

マウスピース式

透明なマウスピースをはめるタイプのリテーナーです。取り外し式のため食事や歯磨きがしやすいですが、長期間付けることになりますので、徐々に汚れたり破れてしまうことがあります。

床矯正タイプ

小児矯正で使用するような、ピンクのプラスチックの装置を付けるタイプです。歯の見える部分にワイヤーが通るので目立ちやすくなってしまいます。また衝撃に弱いため、落とすと破損する恐れがあります。

リテーナーを装着する期間は?

ではリテーナーはどのくらい装着すればよいのでしょうか。これは医院の方針によって異なりますが、後戻りを防ぐためには一般的な保定期間として1~3年間を要します。特に取り外し式のリテーナーの場合、マウスピース矯正と同じように食後や歯磨きのあとにすぐリテーナーを装着しなければいけません。その後医師の指示に従い、就寝中、そして週に数回など徐々に回数を減らしていくことが多いです。

ただ保定期間後数年経ってから後戻りが起きるというケースも少なくありません。中には一生リテーナーをつけておくよう指示する先生もいらっしゃいます。医師の指示を守り、保定期間中は勝手にリテーナーを外してしまわないようにしましょう。

リテーナーは矯正治療で綺麗に整えた歯並びを保つために欠かせません。面倒だと思うかもしれませんが、せっかく治療を終えた歯並びが後戻りしてしまったら元も子もありません。医師の指示に従い、リテーナーはきちんと付けておくようにしましょう。

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