「最近、硬いものが食べにくくなった」「食事中にむせることが増えた」「滑舌が悪くなった気がする」――。こうしたお口のちょっとした変化を、「年齢のせいだから仕方ない」とそのままにしていませんか?噛む、飲み込む、話すといったお口の機能が少しずつ衰えていく状態を「オーラルフレイル」といいます。オーラルフレイルは、早い段階で変化に気づき、適切な対策を行うことが大切です。
オーラルフレイルは小さな変化から始まります
オーラルフレイルの始まりは、日常生活の中では気づきにくいことがあります。
たとえば、「以前より硬いものを避けるようになった」「食べこぼしが増えた」「お茶や汁物でむせる」「口が乾きやすい」「滑舌が気になる」といった変化です。
一つひとつは些細なことに感じるかもしれません。しかし、噛みにくいから柔らかいものばかり選ぶようになると、噛む回数が減り、お口周りの筋肉を使う機会も少なくなります。こうした状態が続くことで、お口の機能がさらに低下していく可能性があります。
「しっかり噛む」ことを意識しましょう
オーラルフレイルを悪化させないためには、毎日の食事でお口をしっかり使うことが大切です。
無理のない範囲でよく噛んで食べることを意識し、さまざまな食材を取り入れましょう。また、家族や友人との会話、歌を歌うこと、音読なども、舌や唇、お口周りの筋肉を動かす機会になります。
舌を動かしたり、唇をしっかり開け閉めしたりする簡単なお口の体操を日常生活に取り入れるのもよいでしょう。
歯や入れ歯の状態もチェックしましょう
「噛みにくくなった」という変化は、お口の筋力だけが原因とは限りません。むし歯や歯周病、歯の欠損、合わなくなった入れ歯などが関係している場合もあります。
痛みがなくても、お口の状態は少しずつ変化していきます。定期的に歯科医院を受診し、歯や歯ぐき、かみ合わせ、入れ歯などの状態を確認しておくことが大切です。
早めの気づきで、お口の健康を守りましょう
オーラルフレイルは、ある日突然始まるものではありません。だからこそ、「少し噛みにくくなった」「最近むせやすい」などの小さなサインを見逃さないことが大切です。
毎日の歯磨きなどのセルフケアに加え、しっかり噛む・話すなど、お口を積極的に使うことを意識してみましょう。そして、歯科医院で定期的にお口の状態をチェックすることも、機能の低下を早期に発見するきっかけになります。
いつまでも食事や会話を楽しむために、歯だけではなく「お口の機能」にも目を向け、できることからオーラルフレイル対策を始めていきましょう。
