加齢による歯の変色、どの方法でキレイに治すのがおすすめ?

年齢とともに歯の変色が起こると、見た目に大きく影響してしまいます。加齢による歯の変色にはいくつか原因がありますが、見た目を改善することで若々しい口元を取り戻すことは可能です。いつまでも笑顔に自信を持つために、歯の変色をキレイにするには、どのような方法がお勧めなのでしょうか。

加齢による歯の変色はなぜ起こるの?

年齢を重ねるにつれ、外見の変化が起こるのは避けられません。肌や髪の毛の質も、若い頃と比べると変化が起きているのを実感されるのではないかと思います。

歯の色も同じで、若い頃はもっと白かったのに、いつの間にか黄ばんで変色していることに気が付くのではないかと思います。肌や髪型と比べると、口元は年齢が出やすいパーツであるため、変色を改善することで若々しい口元を取り戻したいところでしょう。

そもそも、加齢によってどうして歯が変色してしまうのでしょうか。考えられる原因は以下のとおりです。

1.象牙質が年々濃くなっていくため

象牙質とは、エナメル質の内側にある組織で、濃い黄色~象牙色をしています。若い頃と比べると象牙質の色が濃くなり、茶色っぽくなります。歯が黄ばんで見えるのは、その影響です。

2.エナメル質が薄くなっていくため

象牙質とは逆に、エナメル質は年々薄くなっていきます。薄くなったエナメル質に濃くなった象牙質が合わさることで、変色が目立ってしまいます。

3.ステインが蓄積されている

ステイン(着色)が蓄積されることで歯の色がくすんで見えてしまいます。長い間コーヒーや紅茶、赤ワインなどの着色しやすいものを口にする方、タバコを吸っている方は着色により、歯の色が悪くなってしまいます。

4.神経を取ったことによる変色

虫歯治療の中でも神経を取った場合、次第に歯の根元がグレーっぽく変色してしまいます。若い頃に神経を取る治療をした歯が、数年後に変色しているのはよく見られます。

加齢により変色した歯をキレイにする方法とは?

上記のような原因で変色した歯をキレイにすることで、見た目の印象はぐっと変わります。それでは、加齢により変色した歯は、どうやってきれいにすることができるのでしょうか。

・PMTC

ステインによる汚れをキレイにする場合、歯の表面を専用のペーストを使って磨くことでステインを落とし、本来の歯の色を取り戻すことができます。歯の健康にとってもお勧めの方法です。

・ホワイトニング

ホワイトニングは、歯の表面を磨くPMTCと異なり、歯の内部の象牙質に働きかけます。ホワイトニング薬剤によるホワイトニングは、歯本来の色よりも白く仕上げることができますので、PMTCで満足のいかない方にお勧めです。

・ラミネートべニア

ラミネートべニアとは、歯にセラミック製のネイルチップのようなものを歯になりつける方法です。セラミックを使っていますので、とても美しく仕上がります。ただ歯を薄く削る必要があります。

・セラミッククラウン

セラミック製の被せものを歯に被せる審美治療です。セラミックは汚れや色素が付きにくいため、美しい口元に仕上げることができます。PMTCやホワイトニングでは白くできない歯などは、このセラミッククラウンによる治療が最も効果的です。ただ歯をたくさん削ること、費用が高額になることがデメリットです。

美しい口元で、口元に自信をつけましょう

加齢による歯の変色の原因と、治療法についてお話いたしました。原因により治療法が異なってきます。またご自身のご希望もあるかと思います。歯の変色をご自身に合った治療法で改善させ、口元に自信を取り戻すことでいつまでも笑顔に自信を持つことができます。歯の変色が気になる方は、かかりつけ医に相談してみましょう。

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気になる前歯の差し歯、どの素材がお勧め?

保険適応の差し歯は費用が安価ですが、変色や劣化に悩むことはありませんか?特に前歯の差し歯の場合、作製当初と比べると色が黄ばんできた、歯ぐきが黒ずんできたなど、審美面に影響が出やすくなります。審美性を重視した素材となると、自費のセラミック系が選択肢となりますが、どの素材がお勧めなのでしょうか。

保険適応の前歯の特徴とは

差し歯は、主に神経を取った歯の上に被せて噛む機能を取り戻す治療で、保険適用のものと自費素材のものがあります。

一般的には保険適用の差し歯を選択する方が多いと思いますが、保険適用の差し歯の場合、審美面はあまり考慮されていません。目立つ前歯の場合、硬質レジン前装冠が最も多く使われています。表側が白いレジン、裏側が金銀パラジウム合金でできており、見た目はご自身の歯と近い色調で作られます。

ただ硬質レジン前装冠の場合、年数が経つとともにレジンの部分が黄ばんできます。そのため、周りのご自身の歯と比べると、劣化が目立ってしまいます。また金属部分が歯ぐきの黒ずみを生じさせてしまうため、歯ぐきの色にも影響が出てしまいます。

このように、保険適用の前歯の差し歯は経年劣化が現れやすく、審美面を大きく下げてしまうというデメリットがあります。

自費素材の差し歯、どれがお勧め?

では自費素材の差し歯はどうでしょうか。自費の差し歯の場合、まず気になるのは費用の高さでしょう。保険適用の素材は決まっていますが、自費素材の場合、費用が高くなります。そしてその費用は、医院ごとに違います。そのため同じ部位、同じ素材であっても、大きな差があることをまず知っておく必要があります。費用を重視する方にとっては、費用が大きなネックとなってしまうため、自費素材のデメリットは費用の高さであると言えるでしょう。

では自費素材にはどのようなメリットがあるのでしょうか。自費の素材の場合、審美性や耐久性に優れたセラミックが使われますが、セラミックにもいくつか種類があります。前歯の場合、特に審美性が重視されるため、自費素材の選択は慎重になる必要があります。前歯に適した主な自費素材は次のようなものがあります。

・オールセラミッククラウン

オールセラミッククラウンは、全てセラミックで作られた素材です。滑らかな光沢と自分の歯に合わせた色調が選択できるため、より自然で美しい仕上がりが期待できます。前歯の差し歯の選択肢では、最も審美性に優れています。

・ジルコニアセラミッククラウン

ジルコニアセラミッククラウンとは、セラミックにジルコニアを混ぜた素材です。ジルコニアの持つ強度が加わることで、審美性と強度を兼ね合わせています。ジルコニアが単調な色素な分、オールセラミックと比べると若干審美性は下がるかもしれませんが、それでも十分な美しさを得ることができます。

・メタルボンド

メタルボンドは、自費の素材の中でも歴史が長い素材です。表面はセラミック、内側は金属が使われており、審美性と強度を兼ね備えています。ただ内側に金属が使われている分、経年とともに歯ぐきに黒ずみが生じてしまうことがあります。近年ではあまり使われなくなってきています。強度があるので、臼歯部のほうが適しているかもしれません。

その他にもe-maxなどのセラミックがありますが、医院によって取り扱う素材が異なります。

前歯の差し歯の場合、審美性を考慮するとオールセラミックがいちばん優れていると考えられます、ただ強度に若干不安があるため、前歯で固いものを噛むことが多い場合、強度を兼ね備えたジルコニアセラミックも良いでしょう。

セラミック系の差し歯は高額ですが、審美性とともに耐久性にも優れているため、長持ちさせることができます。ご自身のご希望やご予算、噛む力、噛み合わせなどを考慮しながら、どの素材が最適なのか、歯科医師とよく相談してみてくださいね。

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被せものをすると知覚過敏は避けられる?

冷たい水や風が歯に当たると痛みを感じることはありませんか?歯の痛みといえば、虫歯がいちばんに思い浮かびますが、虫歯でない場合、知覚過敏が考えられます。この嫌な近く過敏、被せものをすると改善されるのでしょうか?

知覚過敏とは?虫歯とどう違うの?

まず、虫歯と知覚過敏の違いを理解しておきましょう。どちらも痛みを伴うため、日常生活に支障が出てきてしまいます。歯の痛みを覚えると、まず虫歯を疑ってしまいますが、虫歯は虫歯菌が出す酸により、歯が溶けていく「細菌感染」です。虫歯になった場合、歯に痛みを感じるだけでなく穴が空き、どんどんエナメル質が溶かされていきます。神経まで達すると、かなりの激痛を伴います。

いっぽう知覚過敏は、細菌感染が原因ではありません。虫歯に似た、キーンとした、あるいはズキッとするようなような痛みを感じますが、歯は溶けません。ここがまず両者の大きな違いです。

知覚過敏の原因とは?

それでは、知覚過敏はなぜ起きてしまうのでしょうか。考えられる理由は以下のとおりです。

・歯周病や強いブラッシングにより歯ぐきが下がり、歯の根元が露出してしまっている

年齢を重ねるにつれ、歯周病は進行しやすくなります。その一環として、歯ぐきの下がりが起こります。歯の表面は固いエナメル質に覆われていますが、歯の根元にはエナメル質はなく、セメント質や象牙質といった組織で作られています。象牙質の中には神経が通っているため、外からの刺激が伝わりやすくなっているのです。

また強すぎるブラッシングも、歯肉が下がってしまう原因となります。一生懸命歯磨きをしようとして、ついゴシゴシと強い力で磨いてしまうと、歯肉退縮の原因となり、結果的に知覚過敏を招いてしまいます。

・歯ぎしりや食いしばり

無意識のうちに行っている歯ぎしりや食いしばりも、知覚過敏の原因となります。強い力が歯にかかることで歯に亀裂が入り、外部からの刺激を受けてしまいます。食いしばりは自分では気づきにくいため、歯医者さんでチェックしてもらうといいかもしれません。

知覚過敏の治療として、被せものはありなの?

苦痛を伴うような知覚過敏の治療法として、神経を取って被せものを被せるという方法が考えられます。

しかしこれは、あくまでも最終手段です。被せものを作る際、虫歯でない歯をたくさん削り、神経を取り除く処置が必要になります。神経を抜き、被せものを被せることで知覚過敏の症状自体は改善されるでしょう。

ただ健康な歯をたくさん削ること、神経を抜くことは積極的に推奨される方法ではないかもしれません。また年齢を重ねるにつれ歯ぐきが下がると、歯と被せものの間にすき間ができてしまい、そこから虫歯になってしまう可能性があります。

知覚過敏の治療法として、まずはシミ止めの薬を塗る、歯周病が原因の場合はまず歯周病治療をする、歯ぎしりや食いしばりが原因の場合は歯ぎしり用のマウスピースを付けるなど、症状に応じた処置をまず行ってからになります。それでも症状が改善せず、日常生活が苦痛と感じる場合、最終手段として歯の神経を取り、被せものをするということになるでしょう。

まずは知覚過敏になる原因を取り除くこと、既に根元が露出している場合は悪化させないこと、そして適切なブラッシングを行うことから始めてみましょう。

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