ワイヤー矯正はしっかり歯が動き、マウスピース矯正よりも症例の幅が広いため、矯正治療の選択肢として考えられる方は多いと思います。しかしワイヤー矯正は固定式のため、食材によってはトラブルが起きやすい装置でもあります。では、ワイヤー矯正中に気を付けたい食べ物とはいったいどんなものでしょうか。
ワイヤー矯正のブラケットが取れやすい食材とは?
ワイヤー矯正は、歯の表面にブラケットを付けてそこへワイヤーを通し、少しずつ歯を動かしていきます。歯の表面にブラケットを付ける方法は医院によって違います。このブラケットですが、動的治療を終えたあとは当然ブラケットを取り除くため、永久的に付いているということではありません。したがって、とても頑丈に歯にくっつけているわけではないのです。
そのため、食材によってはブラケットが外れてしまうことがあります。ブラケットが取れやすい食材としては、固いものや歯につきやすいものが挙げられます。例としては
・アーモンド、ナッツなど
・固めのブロッコリーや肉など
・お餅やキャラメルなど粘着性の強いもの
といったものがブラケットが取れてしまいやすい食材と考えられます。ワイヤー矯正の間は、こういった食材のものは控えたほうが無難かもしれませんね。
もしブラケットが取れたら?
固いものや粘着性の強いものを食べていてブラケットが取れてしまったら、とても焦ってしまうのではないでしょうか。もしブラケットが取れそう、あるいは取れてしまったら、まずは速やかにかかりつけ医に相談をしてください。医院によっては、矯正用ワックスで一時的に応急処置を指示することもあるかもしれません。
ここで絶対に行ってはいけないのは、市販の接着剤を使ってブラケットを歯に接着することです。これはトラブルの原因になるため、絶対に行ってはいけません。
まずは速やかに医院に相談をするようにしてください。
ワイヤー矯正中は食事にも気を付けて
ワイヤー矯正は動的治療を終えるまでお口の中に固定したままのため、飲食に不自由を感じてしまうことと思います。また前述したように、ナッツ類や固めの野菜や肉類、お餅などはブラケットが取れてしまう可能性が高まります。大好きな食材が制限されるのは辛いかもしれませんが、ワイヤー矯正の場合、ブラケットが取れるリスクはどうしても付き物ですので、食材には十分注意して過ごしてください。
マウスピース矯正の場合、食材に制限はありません。もしマウスピース矯正が適応される歯並びだった場合、マウスピース矯正を選択するのもひとつの方法です。
矯正装置を考える場合、日常生活における影響も考慮しながら選択すると良いでしょう。