セラミッククラウン、寿命はあるの?どのくらい持つ?

セラミッククラウン、寿命はあるの?どのくらい持つ?

銀歯や劣化した被せもので口元の審美面を大きく下げてしまうお悩みを解消するのは、セラミックを用いたセラミッククラウンです。セラミックは美しさだけでなく耐久性にも優れていますが、セラミッククラウンには寿命があるのでしょうか?今回は、セラミッククラウンの寿命についてお話をいたします。

劣化しやすい保険適用素材

一般的に歯科治療は、保険適用で治すことができます。また詰めものや被せものが必要になった際も、保険が適用となり、安価で機能を回復させることができます。

ただ、保険適用素材には審美性を下げる、劣化しやすく短い期間で再治療が必要になるケースが多いというデメリットがあります。

保険適用の前歯の被せものはレジンと金銀パラジウム合金が使われており、数年経つとレジンが変色し、さらに歯周病の影響などで歯ぐきが下がると金属の部分が見えてしまい、審美面を大きく下げてしまいます。

また奥歯は強度を必要とするため銀歯になることが多いですが、こちらは歯磨きがしにくい部位になると、二次カリエスになって再治療を余儀なくされてしまいます。見た目もですが、どちらかといえば劣化しやすく二次カリエスのリスクが高まるほうが懸念点と言えるでしょう。

銀歯をはじめとした保険適用素材の寿命は、口内環境にもよりますが平均3~5年くらいと言われており、再治療を迎える日は意外と短いと言えます。

このようなことから、保険適用素材は劣化しやすく耐久性もあまり良くない、ということがお分かりいただけると思います。

セラミックの寿命は?

それではセラミッククラウンはどうでしょうか。セラミックは白くなめらかな素材で、同じ白い素材でもレジンと比べると、審美性・耐久性ともにとても優れています。保険適用素材よりも長持ちしやすく、口元の美しさとお口の健康維持にとっても、保険素材にはない良さを持ち合わせています。

では肝心の寿命はどうでしょうか。残念なことに、セラミッククラウンは一生涯持つという保証はありません。優れた素材といえども、やはり人工の歯はどうしても破損するリスクがあるため、「絶対に一生持ちますよ!」とは言えないのです。

セラミッククラウンの平均寿命はだいた10年くらいと言われています。しかしこちらも口内環境によって寿命は大きく変わります。平均を下回る、あるいはすぐに破損してしまうのにはいくつか原因があります。その原因とは、以下のようなことが考えられます。

・歯ぎしり、食いしばり

・口内環境が不潔

・噛み合わせに問題がある

 

せっかく入れたセラミッククラウンが平均寿命よりも早く劣化してしまうのは、このようなことが主な原因として考えられます。

セラミッククラウンを長持ちさせるためには?

審美性や耐久性に優れているセラミッククラウンですが、口内環境によっては思っていたよりも早く劣化が起こることがあります。セラミッククラウンのデメリットは費用が高いことです。せっかく高い費用を出してセラミッククラウンに変えたならば、できるだけ長持ちさせたいと思われるでしょう。

まずはしっかりとメンテナンスに通いましょう。二次カリエスリスクは低いですが、被せものの周りに汚れが残っていると、歯ぐきが腫れる原因になってしまいます。

また噛み合わせが悪くないかどうか、歯ぎしりや食いしばりは行っていないかどうかもチェックしてもらいましょう。噛み合わせの悪さは咬合調整、食いしばりは歯ぎしり用マウスピースを作製するなど、症状に適した対処法で改善が見込めます。

セラミッククラウンで気になることがあれば、担当医とよく相談して下さい。

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