20歳を過ぎてからでは矯正治療は遅い?

歯並びや噛み合わせを整える矯正治療は、できるだけ早く開始する方が効果が表れやすいと言われています。しかし何らかの理由で小さいころに矯正治療に至らなかった方もおられることと思います。

では20歳を過ぎてから矯正治療を始めるのは遅いのでしょうか。

 

早期に治療を開始したほうが良いことは確か

歯並びや噛み合わせの乱れは、比較的早い時期から見られます。特に受け口やオープンバイトといった不正咬合は、乳歯の時代から兆候が出始めます。

 

またガタガタの歯並びや出っ歯など、審美面が気になる歯並びも、永久歯へ生え変わったころから見られるようになり、成長するにつれてだんだん歯並びが酷くなってきた、というケースも少なくありません。

 

これは顎の骨と歯の大きさのバランスが取れていないため、永久歯列がはみ出してしまうのです。

 

子どものほうが歯が動きやすい?

 

では歯列矯正は何歳くらいから始めると良いのでしょうか。

その答えは、「早いほど良い」ということになります。と言うもの、矯正治療によって歯を動かすには、顎の骨が柔らかいほうが適しているからです。

 

例えば乳歯と永久歯が混在した時期に始める床矯正は、歯並びそのものを整えるのではなく、永久歯が正しい位置に並ぶためのスペースづくりを目的としています。

 

小さなお子さんや成長途中のお子さんはまだ顎の骨も柔らかく発達段階にあり、顎の骨が広がりやすい状態です。そのため理想とする歯並びを導きやすく、治療計画通り進めやすいと言えます。

 

成人の歯の動きとは?

 

いっぽう成長期を終えた成人の歯の動きは、子どもと比べてやや遅いと言われています。背が伸びるのが止まるように、顎の骨の成長もほぼ終わりを迎えます。

 

ではもう矯正治療を受けても歯並びが変わらないのかと言えば、そうではありません。歯は動く性質があり、矯正装置によって歯に力を加えることで歯並びを改善することは十分可能です。矯正治療を始めるのに年齢制限はありません。中には50代を迎えてから矯正治療を始めた方もいらっしゃいます。

 

ただ子どもに比べて成長期を終えた成人の顎の骨は固く、歯の動きは緩やかな傾向にあります。また気を付けなければいけないのは歯周病です。

 

小さなお子さんや思春期のお子さんは歯肉炎で済んでいたのが、成人になると少しずつ歯周病リスクが高まってきます。歯周病が進行すると顎の骨が吸収されてしまうので、歯周病が進行し、骨吸収が見られる状態では矯正治療は難しいと判断されるでしょう。

 

矯正治療に年齢制限はありません。むしろ大人になってから歯並びを改善することは、見た目だけでなくお口の健康維持に大きく繋がります。ガタガタの歯並びはブラッシング不足を招き、虫歯や歯周病リスクを高める原因になるのです。

 

「もう成人してるから矯正治療は無理かな」と思っている方は、いちどかかりつけや専門の医師に相談してみましょう。

 

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定期的なクリーニングでお口の健康維持を

ホワイトニングと歯のクリーニングの違いを知っていますか?どちらも歯を白くすることができますが、ホワイトニングはご自身の歯をより白く仕上げ、審美性を向上させるための施術です。

これに対し歯のクリーニングは、歯に付いた着色を取り除いて自然な白さを取り戻し、プラークや歯石を除去して虫歯などからお口の健康を守るための施術です。定期的なクリーニングは歯の健康維持に欠かすことができません。今回は、歯のクリーニングの必要性に注目したいと思います。

 

なぜ歯のクリーニングが重要なのでしょうか?

皆さんが歯医者に通う理由はどういったときでしょうか。虫歯をはじめとした、歯にトラブルが起きたときはもちろん歯医者を受診しますよね。

 

では定期的にクリーニングへ通っていますか?定期的なクリーニングとは、痛みなどのトラブルがなくても歯医者へ通い、歯に付いた汚れなどを取り除くことを言います。

 

でも歯が痛くないからわざわざ通うのは面倒、と思っていませんか?治療を終えた後のお口の健康維持のためには、定期的なクリーニングが欠かせません。

 

予防意識が高まってきているとはいえ、治療を終えたら歯医者通いはハイ終わり!また調子が悪くなったら受診する、という方はまだまだ多いと思います。お口の中は細菌がたくさん潜んでおり、新たな虫歯ができたり、治療後の歯が再び虫歯になってしまう可能性が高いことから、虫歯にならないようなお口の環境を整えることが非常に重要なのです。

 

プラークは3か月くらいで作られます

虫歯や歯周病のもととなるのが、プラークです。プラークは細菌の塊で、歯磨きで落としきれない食べかすや汚れから作られます。プラークが付いていると虫歯や歯肉炎、歯周炎などの原因になります。

プラークは柔らかい汚れで、丁寧なブラッシングで取り除くことができますが、奥歯の後ろのほうや歯と歯の間など、部位によっては取り除きにくいかもしれません。見やすい部位や歯ブラシが届きやすい部位はプラークはあまり溜まりませんが、歯ブラシが届きにくい場所や歯磨きがきちんとできていないと、プラークは溜まりますくなります。

 

またどれだけ頑張って歯磨きをしていても、お口の中の細菌をゼロにすることはまず不可能です。お口の中の細菌がプラークを作るのには2,3か月と言われています。3か月ごとのクリーニングが推奨されるのは、このためです。

 

なお歯石はプラークが石灰化したもので、歯周病の原因となります。クリーニングとともに定期的に歯石除去を行い、歯周病を予防しましょう。

 

定期的なクリーニングこそ、お口の健康寿命に影響します

歯のクリーニングは、日常の飲食による着色をきれいに落とすことだけが目的ではありません。定期的なクリーニングの本当の目的は、付着したプラークを取り除いて虫歯や歯周病を予防することです。

 

およそ3か月でプラークは作られてしまいます。歯科医院で行うクリーニングは日常の歯磨きでは落としきれない汚れを落としきるため、お口の健康維持に欠かすことができないのです。

 

日常の汚れを落とし、自然な白さと歯や歯ぐきの健康を持続させるため、定期的なクリーニングは是非受けるように心がけましょう。

 

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