お口がいつもポカン・・・これって大丈夫?

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小さななお子さんのお口がポカンと開いている光景はそれほどめずらしいものではありません。むしろ、お口を閉じているよりも開けているほうが多く見受けられます。この「お口ポカン」は、実は歯並びや噛み合わせに大きな影響を与えてしまうのです。

お口が開いてしまう理由

まず授業中などで話を聞いている光景を例に挙げてみます。きちんと閉じられているお口と、常に開いているのを想像してください。お口がきちんと閉じているお子さんの見た目はとても利発そうに見えます。いっぽう、話を聞いている間もずっとお口がポカンと開いているお子さんは、どこか間が抜けているように見受けられませんか?このように、お口が閉じられているのといつも開いているのでは、見た目の印象が違ってきます。

そして見た目だけでなく、歯並びに関しても影響が出てしまいます。ではなぜお口が開いてしまうのでしょうか。

・アレルギー性疾患・・・アレルギー性疾患や花粉症、扁桃腺肥大など、鼻の詰まりや喉の炎症などが原因で鼻呼吸することが辛く、どうしても口を開けて口で呼吸することが習慣づいてしまった場合。

・母乳より哺乳瓶を使うことが多かった・・・赤ちゃん時代、母乳よりも哺乳瓶を使った授乳が多いケースが考えられます。母乳の乳首は吸う力が必要となり、舌の力が鍛えられますが、哺乳瓶の乳首は柔らかい素材のものが多く、比較的楽にミルクが出てくるからです。しかし色々な理由で母乳育児が難しいことがありますから、お母さんはご自身を責める必要はありません。

・口を開けていることが習慣づいてしまった・・・赤ちゃんや乳幼児期にはお口周りの筋肉がまだそれほど発達しておらず、お口が開いていることが多いですが、小学生になってもその習慣が引き続いてしまっている場合、一種の癖になっていると考えられます。

お口が開いたままだと、歯並びにどんな影響が出る?

お口は本来閉じており、鼻で呼吸をしています。その際に大切なことは「舌の位置」です。口が閉じられていると舌の位置は、前歯の裏側の顎の骨に触れて収まっています。これが正しい舌の位置であり、この位置にあるからこそ、上顎が鍛えられるのです。しかしお口が開いていると、舌は下方に位置しています。そのため上顎の成長が促すことができません。歯列の幅が狭くなってしまいます。つまりいつもお口がポカンと開いていると口周りやあごの筋肉が発達しないのです。そのため歯並びがガタガタになったり、出っ歯になってしまう可能性が高くなります。

それ以外にもお口が常に開いていると、お子さんの場合は歯肉炎や虫歯、風邪やインフルエンザになりやすいなど色々な悪影響が出てくるのです。

お子さんの普段の様子を見て下さい。テレビを見ているときなど、お口が常にポカンと開いていませんか?まずはお子さんの日常生活における悪癖がないかどうかをチェックしてみて下さい。

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