気を付けたい矯正治療中の歯のトラブル

矯正治療中は、歯に装置を付けているために歯や歯ぐきにトラブルが起きやすい状態です。矯正治療中に口腔内でトラブルが起こると、治療計画に影響が出てしまうこともあるため、十分注意しておきたいところです。今回は、矯正治療中の歯のトラブルについてお話をいたします。

矯正治療中で最も多い口腔内のトラブルとは?

1.むし歯

成人の場合、ワイヤー矯正、マウスピース矯正が主な治療方法になりますが、どちらも起こりやすい口腔内のトラブルは、むし歯です。むし歯は、磨き残しからプラークが作られ、そこへ虫歯菌が寄り付いて酸を出してむし歯を作ります。

矯正治療中、特にワイヤー矯正は歯に装置がついたまま飲食や歯磨きをしなければいけないため、汚れが残りやすくなっています。その影響で、むし歯が作られやすい環境で過ごすことになってしまうことから、むし歯リスクが高くなりがちです。

また取り外し式のマウスピース矯正であっても、磨き残しがあれば当然、むし歯リスクは抱えてしまいます。マウスピース矯正はワイヤー矯正と違い、唾液の流れをマウスピースで塞いでしまうので、虫歯菌が閉じ込められてしまうのもむし歯になる要因になってしまいます。

このように、矯正治療中における口腔内トラブルのトップは矯正装置を問わず、むし歯と言えるでしょう。

2.歯肉炎、歯周炎

矯正治療中に起きやすい口腔内トラブルとして、むし歯の他に歯肉炎、歯周炎が挙げられます。どちらもプラークが原因で、歯ぐきに腫れと炎症を引き起こすトラブルです。歯ぐきが赤く腫れ、歯磨きのときに出血すると歯肉炎および歯周炎のサインです。歯肉炎は歯ぐきだけに炎症が起こりますが、歯周炎はいわゆる歯周病に進行しやすいトラブルです。

歯肉炎は比較的若い世代で起こりますので、小児矯正のお子さんにも当てはまります。大人と比べて歯磨きが上手に出来ないことが多いため、むし歯だけでなく歯肉炎にもなりやすいので、保護者の方はお子さんの口腔ケアに気を付けてあげる必要があります。

成人矯正においては、歯肉炎よりも歯周炎が心配になります。歯周炎になると、顎の骨を支える歯槽骨にも影響が出てくるため、将来的な歯と歯ぐきの健康にかかわってきます。矯正治療をしたのに歯周病で歯がグラグラになった、ということのないよう、口腔ケアには注意しておきましょう。

矯正治療中のトラブルをできる限り回避するためには?

矯正治療中は、非矯正治療時と異なり、むし歯や歯肉炎、歯周炎のリスクが高まってしまいます。このようなトラブルをできるだけ避けるためには、定期的に歯のクリーニングを受けることが最も効果的です。

特にワイヤー矯正の場合、奥歯がとても磨きにくいので、歯科医院でクリーニングを受けることをお勧めします。

計画的に矯正治療を進めるため、そして歯の健康維持のためにも、矯正治療中の口腔トラブルには十分注意して過ごすように心がけましょう。

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強すぎるブラッシングはトラブルのもと!

むし歯や歯周病から歯の健康を守る基本は、毎日の歯磨きです。しかし、むし歯にならないようにするあまり、ついゴシゴシと強く磨き過ぎていませんか?強すぎるブラッシングは、歯や歯ぐきにトラブルを引き起こしてしまいます。では強すぎるブラッシングは、どのようなトラブルのもとになるのでしょうか。

強く磨きすぎる「オーバーブラッシング」による影響とは?

むし歯にならないよう、しっかりと磨こうとするあまり、ついゴシゴシと強く磨きすぎていることはありませんか?強すぎるブラッシングを「オーバーブラッシング」といい、歯や歯ぐきにトラブルを引き起こしかねません。ではオーバーブラッシングになると、どのような影響を受けるのでしょうか。

1.歯ぐきが下がる

オーバーブラッシングによって受けやすい影響は、まず歯ぐきが下がる「歯肉退縮」が挙げられます。歯と歯ぐきの境目はプラークが残りやすいですが、頑張って磨こうとするあまり、ついゴシゴシと乱暴に診府がいてしまうと歯ぐきに傷がつき、歯肉が下がってしまいます。歯肉はいちど下がると、自然に元に戻ることはありません。

2.むし歯

乱暴なブラッシングは、歯の根元を傷つけてしまいます。歯肉退縮で下がってしまった歯の根元部分はエナメル質ではなく、セメント質という組織でできており、強いブラッシングで傷がつきやすなっています。そのため歯冠部分に比べるとむし歯が作られやすくなります。

3.知覚過敏

知覚過敏は、むし歯でないのに冷たいものがしみる症状を言います。元々エナメル質が薄い場合、近く過敏になりやすいですが、オーバーブラッシングで歯肉が下がってしまうことで、冷たいものや風などが刺激となって痛みを感じます。ひどい方は、歯ブラシの毛先が当たっただけで痛みを感じることもあり、日常生活に支障をきたします。

4.歯ぐきそのものを傷つけてしまう

強すぎるブラッシングは、歯ぐきそのものを傷つけてしまいます。歯ぐきは粘膜のため傷がつきやすく、腫れや出血の原因となってしまいます。また傷ついた部分が口内炎になると、飲食のたびに痛みを感じてしまいます。

正しいブラッシングを身に着けることが大切

歯磨きに一生懸命になることは、お口の健康を守るうえでとても良いことです。しかし、オーバーブラッシングが続くと、歯の健康を守るどころか、かえって歯や歯ぐきの健康を損ねてしまうことになりかねません。

まずは、正しい歯磨きを習得しましょう。歯磨きの際は、力を入れ過ぎず、優しく磨くようにして下さい。歯ブラシの毛先が当たる角度にもコツがありますが、やり方が分からない、適度な力がどのくらいか分からない方は、歯科医院で歯磨き指導を受けるとよいでしょう。「今更歯磨きの指導を受けるのは恥ずかしい」と思うことはありません。歯科衛生士は歯磨き指導をはじめとした口腔ケアのプロです。正しいブラッシングを身に着けることは、お口の健康の第一歩です。ご自身に合った正しい歯磨き方を習得し、健康な歯や歯ぐきを維持しましょう。

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歯ぎしりから歯を守るマウスピースとは?

歯ぎしりとは、無意識のうちに歯と歯をこすり合わせる癖のことを言い、歯に大きなダメージを与えてしまいます。歯ぎしりは就寝中に行われることが多いため、起床時に顎が痛い、噛むと痛いなどといった不快症状が現れやすくなります。その歯ぎしりから歯を守るのが、歯ぎしり用のマウスピースです。今回は、歯ぎしり用のマウスピースについてお話をいたします。

歯ぎしりが与える悪影響とは?

歯ぎしりというと、寝ている間にギリギリと激しい音を立てるイメージが強いかもしれません。しかし、歯ぎしりはそれだけではありません。常に上下の歯をギュっと噛み締めるのも、歯ぎしりのひとつです。就寝時だけでなく、日中にも行われることもあり、こちらも上下の歯に大きな負荷がかかります。

では、歯ぎしりや噛み締めなどは歯にどのようなダメージを与えるのでしょうか。

・歯が欠ける、すり減る、割れる

歯ぎしりや食いしばりによって歯に負荷がかかった際に、歯が欠けたり割れたりすることがあります。また詰め物が外れる、割れるといったことも起こりやすくなります。

・知覚過敏になりやすい

歯の表面のエナメル質は非常に硬いですが、歯ぎしりによって歯がすり減ってしまうと、エナメル質がすり減り、虫歯でないのにしみる、知覚過敏の症状が出やすくなります。

・歯周病のリスクが高まる

歯ぎしりは歯そのものだけでなく、歯を支える歯周組織にも悪影響を与えます。歯に過剰な咬合力が加わり、歯肉などの組織に炎症が起こり、歯周病の発症や悪化を招きやすくなります。

・顎関節症を発症しやすくなる

歯ぎしりは、顎関節症の発症に深く関わります。歯ぎしりによる大きな負荷が顎の関節や筋肉に加わることで、顎が痛い、口が開けにくいといった顎関節症を引き起こしやすくなります。

歯ぎしり対策のマウスピースとは?

歯ぎしりから歯や顎の関節のダメージを和らげるために、専用のマウスピースがあります。歯ぎしり用マウスピースを装着することで、歯に加わる力を分散させ、ダメージを軽減させる効果があり、歯のすり減りや詰め物の脱離などの予防策にもなります。ナイトガードの場合、寝ている間だけ装着するタイプで、既に歯がすり減っているケースでは、悪化させないことも期待できます。

歯科医院で保険適用で作ることができます。ネット通販で売られているのを見かけることがありますが、やはり自分の歯にフィットさせるためにも、歯科医院での作製が好ましいでしょう。

マウスピースやナイトガードを付けることで歯と歯の過度な接触を物理的に避けることを目的としているため、既に発症している歯のすり減りや歯周病を治すということはできません。歯ぎしり対策としてのマウスピースですので、歯ぎしりを家族から指摘されている方、起きたときに顎や歯が痛い方は、歯ぎしりが原因でないかまずは歯科医院を受診し、必要に応じてマウスピースやナイトガードを作製されると良いでしょう。

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矯正治療中のクリーニングの重要性について

歯列矯正を始めると、非矯正時と比べて歯磨きがとても重要になります。特に固定式のワイヤー矯正の場合、基本的に動的治療が終了するまで装置を外すことができないため、歯磨きのし辛さを感じられることでしょう。矯正治療を円滑に進めるためにも、クリーニングは欠かせません。今回は、矯正治療中のクリーニングの重要性についてお話をいたします。

ワイヤー矯正は特に歯磨きがし辛い

矯正治療には固定式のワイヤー矯正と、取り外し式のマウスピース矯正があります。小児矯正については、固定式の装置と、取り外し式の装置がありますが、どの装置であっても、矯正中は歯磨きがとても重要になります。

特にワイヤー矯正は、細かな部品がたくさん使われており、複雑な仕組みになっているため汚れが落としにくいのが難題です。

前歯はまだ見やすいですが、奥歯になると見えづらくなるためブラケットやフックの周りに食べかすや汚れが残っていても、気づきにくいという特徴があります。お肉や野菜の繊維が挟まりやすいのも、大臼歯のあたりです。挟まった食べものや汚れが残ったままになると、その部分からむし歯になったり、歯ぐきが腫れて歯肉炎や歯周炎になってしまいます。

また自分で見える部分であっても、歯の間や歯と歯ぐきの境目、ブラケット周りなどは汚れが残りやすいところで、プラークが溜まりがちになります。

マウスピースであっても油断は禁物

ワイヤー矯正と比べると、歯磨きがしやすいマウスピース矯正ですが、きちんと磨けていなければむし歯のリスクはワイヤー矯正同様高まってしまいます。マウスピースを装着すると、唾液の循環が悪くなり、食べかすや細菌を洗い流すことができなくなります。そのため歯磨きが不十分なままマウスピースを装着すると脱灰が進み、むし歯に進行してしまう可能性が高くなってしまうので要注意です。

ワイヤー矯正できちんと磨けている方と、マウスピース矯正で歯磨きが不十分な方と比べると、どちらがむし歯になりやすいか、お分かりになることと思います。

プロの手によるクリーニングで,矯正中のトラブルを防ぎましょう

ワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも、毎食後の歯磨きは欠かせません。矯正用の歯磨きグッズなどを使うことで汚れや食べかすなどは落とすことができますが、どうしてもプラークは作られてしまいます。プラークは矯正をしていない方でも当然付着します。プラークはむし歯や歯周病の元凶です。歯科医院でのクリーニングは、専用のペーストやブラシなどを使ってプラークを徹底的に取り除き、お口の中を清潔にします。ワイヤー矯正の方は、自分では見えづらい奥歯の装置周りの汚れも綺麗に落としてもらえます。

装置に関わらず矯正中はトラブルが起こりやすいので、定期的にクリーニングを受けることをお勧めします。

矯正中の歯磨きは鏡を見ながら丁寧に行い、スムースに矯正治療を進めるためにも定期的に歯科医院でクリーニングを受けましょう。

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歯ぐきが下がって差し歯の部分の歯ぐきが黒くなっていた!原因は?

加齢とともに歯ぐきが下がるのは、自然なことであり珍しくはありません。しかし、歯ぐきが下がることで、審美面を大きく下げてしまうことがあります。それは、差し歯の部分の歯ぐきが黒ずんでしまうことです。なぜ差し歯の部分の歯ぐきが黒ずんでしまうのでしょうか。その原因と対策をお話いたします。

加齢とともに下がる歯ぐき

鏡を見たときに「なんだか歯が長くなってきた気がする」「歯ぐきが痩せてきてハリがなくなってきた」と感じることはありませんか?歯ぐきが下がる主な原因は、歯周病です。歯周病は年齢を重ねるにつれ、少しずつ症状が進んでいきますが、その症状のひとつに「歯ぐきが下がる」ということがあります。

また歯周病だけでなく、加齢も歯ぐきが下がる要因です。自分では気づきにくいですが、歯ぐきは10年で2ミリ下がると言われています。これは加齢に伴う生理現象のひとつであり、どうしても若い頃の歯ぐきとは状態が変わってしまうのです。

このように、若い頃と比べると、歯ぐきはどうしても下がる傾向があるのです。

多くの差し歯に使われている「金属」

治療を終えたばかりの頃は何も問題がなかった差し歯の治療ですが、歯ぐきが下がってくるにつれ、差し歯との境目あたりが黒っぽく変色してしまった歯ぐきを見てびっくりしたことはありませんか?これは「メタルタトゥー」と呼ばれるもので、審美性を大きく下げてしまいます。

今では、セラミッククラウンやジルコニアなど白く審美性の高い補綴物が注目されていますが、少し前までは、保険適用の差し歯や、メタルボンドという自費治療の素材が多く使われていました。

セラミッククラウンやジルコニアの特徴は、優れた審美性だけでなく、「金属を使わない」ということです。これに対し、保険適用の補綴物やメタルボンドは「金属を使った差し歯」です。また、差し歯を付ける際に必要な土台にも金属が使われていることがあります。

歯ぐきが黒ずむ原因は、この金属です。補綴物や土台に使われている金属が溶けだし、歯ぐきに染みついて黒ずみを生じさせるのです。

治療当初は全く気にならなかった黒ずみが、歯ぐきが下がってきたことにより金属が溶けだして歯ぐきが変色し、気づきやすくなるのです。

歯ぐきの黒ずみは解消できる?キレイな口元を取り戻すには?

ではメタルタトゥーによる歯ぐきの黒ずみは、きれいに改善することができるのでしょうか。

まずは原因となっている金属を使った補綴物や土台を取り除き、金属を全く使わない素材で再治療を行います。黒ずんでしまった歯ぐきは、レーザーやガムピーリングなどの処置で改善を試みます。

再び黒ずみを生じさせないために、土台はファイバーコアやレジンコアといった金属を使わず、補綴物もセラミッククラウンやジルコニアなど非金属の素材で治療を行い、審美性を取り戻します。

また治療後のメンテナンスも大切です。年齢とともにどうしても歯周病は進行しやすくなります。歯周病が悪化すると歯ぐきが下がってきます。金属を使わずに再治療した部分が再び黒ずむことはありませんが、いつまでも健康な口元を維持するためにも、定期検診やクリーニングは是非受けるように心がけましょう。

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妊娠中の口腔内管理の重要性とは?

お腹の中に新しい命が宿ると、家族が増える楽しみな反面、体の変化に伴い戸惑いを感じる日々が始まります。その中でもお口の中野トラブルは、案外妊娠中にも起きやすいものです。できるだけ良い状態で妊娠、出産を迎えるためにも、妊娠中のお口の中の管理はとても大切です。今回は、妊娠中における口腔内管理の大切さについてお話いたします。

妊娠中に起こりやすい歯のトラブルとは?

妊娠すると、ホルモンの変化で体に様々な変化が起こります。またその変化は体だけでなく、お口の健康にも起こることがあります。では妊娠中に起こりやすいお口のトラブルとは、どのようなものがあるのでしょうか。

1.虫歯

虫歯は、妊娠中に起こりやすいトラブルのトップと言ってよいかもしれません。妊娠中に歯が痛くなったり、産後に虫歯に気づくなど、妊娠、産後を通して起こりやすい最も多いトラブルです。主な原因は、つわりにより、歯磨きがきちんとできていないことが挙げられます。

2.歯肉炎

歯肉炎も、妊娠すると起こりやすいトラブルの一つです。歯ぐきが腫れ、歯磨き時に出血する症状が起こりやすくなります。これは妊娠に伴うホルモンの変化で歯ぐきが腫れやすくなっており「妊娠性歯肉炎」と呼ばれています。適切なブラッシングで改善が可能ですが、そのままにしておくと歯周病に進行する恐れがありますので、要注意です。

3.歯周病

歯肉炎が悪化すると、歯周病に進行してしまいます。歯周病は歯がグラグラになるだけでなく、妊娠中におけるリスクとしては、早産を引き起こし、結果的に生まれてきた赤ちゃんの体重や肺の機能が満たず、低体重児出産に繋がる恐れがあります。低体重児出産で生まれた赤ちゃんの多くは、その後の発育にも影響が出ることもありますので要注意です。

基本は毎日のセルフケア

妊娠中の口腔内のトラブルのほとんどは、つわりによる歯磨き不足が原因のことがほとんどです。つわりの最中は歯ブラシを口に入れるだけで気持ち悪くなってしまうこともあると思います。この時期は仕方ありません。まずは体調第一に過ごしてください。

歯磨きができる時間帯などがあれば、できるだけ丁寧に磨きましょう。無理な時は、うがいだけでも行ってください。

基本は毎日のセルフケアになりますので、体調が安定してきたら、しっかりと歯磨きをするように心がけましょう。フロスなども使うと効果的です。

妊娠中に検診を受けておくと安心

毎日のセルフケアに加え、安定期に入ったら歯科医院で検診を受けておくと、より安心です。もし虫歯が見つかった場合、状態に応じた処置をしてもらえることもあります。また歯のクリーニングを行っておくと、歯肉炎や歯周病の予防にもなります。

また自治体によっては、無料の検診を行っているところもあります。お住まいの自治体に確認し、検診が受けられるかどうか確認されてみると良いでしょう。

妊娠中の口腔管理はとても重要です。元気な赤ちゃんを産むためにも、お母さんの口腔管理は大切です。是非口腔管理を意識して下さいね。

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矯正治療中のクリーニングの重要性について

矯正治療が始まると、気になるのが虫歯ではないでしょうか。矯正装置を付けると、どうしても歯磨きがし辛くなり、磨き残しが出ることにより虫歯リスクが高まってしまいます。そこで重要になるのが、矯正中の歯のクリーニングです。でも矯正治療中にクリーニングは必要なの?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。今回は、矯正治療中のクリーニングの重要性についてお話をいたします。

歯の健康維持に欠かせないクリーニング

矯正治療をしている、していないにかかわらず、歯のクリーニングは虫歯や歯周病予防に欠かすことができません。

歯の健康を維持するのは毎日の丁寧な歯磨きですが、どれだけ上手に歯磨きをしていても、100%完璧に汚れを落とし切るのはまず不可能です。

日常の歯磨きだけでは落としきれない汚れを、プロの手できれいに落とすのが、歯科医院での歯のクリーニングです。磨き残しによって作られたプラークは虫歯や歯肉の腫れに繋がるため、専用のペーストを使ってきれいに汚れを落とします。また固い歯石は自分で取り除くことは困難なため、機械や手動の器具を使って丁寧に落とし、歯肉炎や歯周病の予防をします。

このように、歯科医院でのクリーニングは歯と歯ぐきの健康を守るために欠かせません。定期的に通っている方も多いと思いますが、今一度、歯のクリーニングの重要性を再認識しておきましょう。

矯正治療中だからこそ必要なクリーニング

特に歯並びが悪い方は、矯正治療中のクリーニングがとても大切です。歯と歯が重なっている部分はとても磨きづらく、虫歯が作られやすい状態です。

ワイヤー矯正の場合、自分で装置を外すことができないため歯磨きがし辛いと思います。装置があるのでうまく磨けず、歯が重なっている部分だけでなく、重なっていない部分にまで磨き残しが出てくる可能性があり、矯正治療を始めてから虫歯ができてしまった、ということも珍しくありません。ワイヤー矯正の方は特に、歯科医院でのクリーニングが不可欠となります。

また取り外し式のマウスピース矯正であっても、やはりクリーニングは大切です。特に咬合面に汚れが残っていると、虫歯治療が必要となります。再度マウスピースの型取りが行われる可能性もあり、治療計画に変更が出てしまうこともあります。

矯正治療中のクリーニングで、治療をスムーズに勧めましょう

歯のクリーニングは矯正治療中だから必要ないのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、矯正治療中だからこそクリーニングは必要不可欠です。

医院によっては、同一の医院でできるところや、クリーニングはかかりつけ医で大なうなど様々です。ご自身が矯正治療で通っている医院さんに確認してみましょう。目安は非矯正時と同じように、3~6か月ごとの処置が望ましいでしょう。

ワイヤー矯正でもマウスピース矯正でも、矯正中のクリーニングは是非受けるようにして下さいね。

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ホワイトニングができない歯を白くするラミネートべニアとは?

歯を真っ白にするホワイトニングですが、歯の状態によってはホワイトニングができないことがあります。ホワイトニングができない場合、いくつかの方法で気になる歯の色をカバーすることができますが、そのうちのひとつである、ラミネートべニアについてお話をいたします。

ホワイトニングで白くできない歯とは?

歯を白くする方法で代表的なものは、やはりホワイトニングでしょう。口元の審美志向が上昇している今、ホワイトニングで歯を真っ白にしたい方はとても多いのではないでしょうか。

しかし、ホワイトニングは全ての人にとって適応できるわけではありません。歯のトラブルやお体の状態によってはホワイトニングができないこともあります。ではホワイトニングができない状態とは、いったいどういったものがあるのでしょうか。

・被せものが入っている歯

・知覚過敏がひどい

・抗生物質で変色した歯

・歯にヒビが入っている

・無カタラーゼ症の方

・18歳未満、妊娠中・授乳中の方

その他にも、医師が診断をしてホワイトニングができないと判断された場合、別の方法で審美回復治療を行うことになります。

ラミネートべニアとは?セラミッククラウンとどう違うの?

ホワイトニングができない場合の審美回復治療には、ラミネートべニアとセラミッククラウンが候補となります。

ではラミネートべニアとはどんな治療法なのでしょうか。

セラミッククラウンは、保険の被せもの同様、型どりをして出来上がった被せものを歯に被せる方法です。セラミックでできた被せものは保険のものと違い、審美性、耐久性ともに優れています。しかし、歯をたくさん削らなければならないというデメリットがあるため、将来的な歯の健康を考えると、積極的にお勧めできるかどうかは微妙なところです。既に被せものが入っている歯の審美回復治療と異なり、健康な歯をたくさん削ることは大きなリスクを背負うことになるのです。

一方のラミネートべニアは、セラミック製の薄いネイルチップのようなものを歯に貼り付けて審美性を向上させる方法です。セラミッククラウンと違い、歯を削る量はごく少量で、ダメージを最小限にとどめます。この方法は、ホワイトニングでは白くできない歯を、ダメージをできるだけ抑えながら歯を白く美しく仕上げることができます。また歯の形状も整えることができるため、理想的なスマイルラインも期待できるでしょう。

ただし噛み合わせの状態によってはやや欠けやすい、といったデメリットがあります。

ご自身に合った方法で歯を白く美しく

歯を白くすることで、笑顔に自信を持つことができます。歯を削る必要がないホワイトニングで白くできるのが理想的ですが、できないケースもあります。ラミネートべニアなら、歯を削る量はごくわずかなため、ホワイトニングができない方の選択肢となるでしょう。ホワイトニングでは白くできない方、気になる方はラミネートべニアについてかかりつけ医に相談してみてください。

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保険適用の白いレジン、どのくらい持ちますか?

歯科治療で使われる白いレジンは、歯科治療にとって最も使用頻度の高い素材です。歯の色と馴染みやすいのですが、このレジンはいったいどのくらい持つものなのでしょうか。今回は、歯科用レジンについてお話いたします。

使用頻度が多い、歯科用コンポレットレジン

歯科用レジンは、文字通り歯科治療で使われる樹脂であり、虫歯治療など最も多い頻度で使われます。コンポレットレジンとも呼ばれ、略してCRと呼ばれています。保険適用のため、安価で治療ができること、いくつかの色味がありご自身の歯と近い色味を選択することができるため、自然な仕上がりが期待できることが最大の特徴です。

以前は虫歯治療といえば、アマルガムという素材が使われていましたが、アマルガムは水銀を含むため毒性が強いことが懸念点でした。それ以降コンポジットレジンが普及し、アマルガムではなくコンポジットレジンによる修復が主流となっています。

レジンでできることは、虫歯部分を削った部分を詰める、少し欠けた部分やすき間の部分を補うなど、色々な症例で使われます。根管治療など大掛かりな処置でない限り、レジンで対応できることが多いでしょう。

歯科用レジン、耐久性はどのくらい?

日常の歯科治療で使われないことはないくらい、使用頻度の高いレジン。治療後は自分の歯のように自然に馴染んでおり、その仕上がりに満足される方がほとんどだと思います。

ではこのコンポレットレジンですが、どのくらい持つのでしょうか。

レジンは樹脂のため、色素や細菌が付きやすいといったデメリットがあります。そのため毎日の飲食により、少しずつ劣化が起こります。特にコーヒーや紅茶、赤ワインなどを好んで摂取される方は、色素がレジンに取り込まれてしまって変色しやすくなります。治療後何年か経ってふと「あれ?こんなに茶色かったっけ?」とびっくりすることもあるかもしれません。

また虫歯治療でレジンを使った場合、自分の歯とレジンの境目から虫歯菌が入り込んで、内部で少しずつ虫歯が広がってしまうことがあります。その際、レジンで詰めた部分が取れてしまうこともあります。

こういったことから、歯科用レジンの耐久性はそれほど長くなく、寿命は2~3年くらいが平均だと思われます。ただ口腔内の状況によって、もっと長持ちする方もあれば、平均寿命よりも短くなる方もいらっしゃいます。

再治療も保険のレジンでいいの?

変色・劣化したコンポレットレジンは、再治療で審美性や機能を取り戻すことができます。保険適用のレジンは安価で治療ができますが、数年後にまた同じようなことが起こる可能性が高いでしょう。小さな詰め物は保険適用のレジンでも十分対応できますが、前歯の被せものの場合は思い切ってセラミッククラウンに変えると、耐久性がかなりアップします。

保険適用のレジンは数年後に劣化が起こります。そういったことを見越して治療法を相談されてみると良いでしょう。

 

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被せものが取れたら、次はセラミックにしたほうがいいの?

詰め物や被せものといった補綴物が取れてしまった場合、再治療が必要になりますが、状態によっては再度詰め物や被せものを作製する必要があります。その際、自費治療のセラミックにしたほうがいいのでしょうか。今回は、再治療におけるセラミック素材についてお話をいたします。

詰めものや被せものが取れてしまう理由とは?

いきなり詰めものや被せものが取れてしまった、あるいはもう取れそう、という状態になると、食事もままならないですよね。速やかに歯科医院を受診する必要がありますが、補綴物が取れてしまうのにはいくつか原因がありますが、いちばん多いのは、「二次カリエス」つまり虫歯の再発です。

保健適用の補綴物は素材の特徴上、歯と密着しにくく、ほんのわずかなすき間が生じてしまいます。そこから虫歯菌が唾液とともに入り込み、内部で虫歯が再発してしまう可能性が高まります。

内部で虫歯が広がってしまうと、補綴物が合わなくなり浮き上がってしまいます。そして何かの拍子にポロっと歯から外れてしまいます。

接着不良ということも考えられますが、それよりも保険適用の補綴物の素材はプラークが付きやすいため、どうしても二次カリエスのリスクが高まってしまうのです。

そして二次カリエスのために捕れてしまった補綴物のほとんどは、再接着することが難しく、再治療になることがほとんどです。

二次カリエスに強いセラミック

再治療は、虫歯治療あるいは再根管治療が行われます。虫歯治療を終えた後、再度型どりをして詰めものや被せものを作製しますが、その際に再度保険素材を選ぶのか、審美性の高いセラミックなどの自費素材を選ぶのか、ということになります。

お財布に優しいのは、もちろん保険素材です。しかし、上記のとおり保険素材は金属やレジンしか適用にならず、審美性とともに耐久性に問題が生じます。二次カリエスを繰り返していると、そのたび歯を削らなければいけないため、将来的に歯を失ってしまう可能性も否めません。

その点、オールセラミックなどの自費素材は、プラークが付きにくく、歯との密着性にも優れた素材です。セラミック素材は見た目ばかりがクローズアップされますが、耐久性にも優れています。保険適用素材と比べると、二次カリエスのリスクはグッと低くなります。虫歯になりやすい方、何度も再治療は嫌だという方には、耐久性に優れたセラミック素材のほうがお勧めと言えます。

一時的に高額な費用が必要になりますが、何度も再治療を繰り返していると、結局かかった費用はそれほど大差なくなります。それ以上に、何度も再治療を繰り返すほうがストレスになるかもしれません。

セラミックでも、口腔内管理はしっかりと

二次カリエスのリスクが低く、再治療の可能性も保険素材と比べると抑えられるセラミック素材ですが、一生持つかというと、必ずしもそうとは限りません。高い費用を出したセラミックを長持ちさせるためには、しっかりとした口腔内管理が当然必要です。虫歯菌はいちどお口の中に入り込むと、一生棲みついてしまいます。少しでも虫歯リスクを下げるためにも、定期検診は必ず受け、口腔内管理を怠らないようにすることが、セラミックを長持ちさせる秘訣です。

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