部活をするならワイヤー矯正?マウスピース矯正?

お子さんの矯正治療を考えるうえで気になるのが、「矯正装置を付けても部活ができるかどうか」ということがあると思います。ワイヤー矯正もマウスピース矯正も一長一短ありますが、部活をする場合、どちらの装置が適しているのでしょうか。

部活の種類にもよりますが・・・

装置を考える際に気を付けることが「部活の種類」ではないかと思います。というのも、体と体がぶつかりあう激しめのスポーツの場合、口元をぶつけて装置が破損し、お口の中を怪我する可能性が考えられるからです。口元をぶつけやすい代表的なスポーツとして、ラグビー、アメフト、相撲部などが挙げられます。このような場合、ワイヤー矯正よりも比較的怪我をしにくいマウスピース矯正が推奨されることが多いでしょう。

テニスや卓球、陸上などは相手と直接体がぶつかり合うことはないため、上記のスポーツに比べると口元を怪我する可能性は低いでしょう。そのためワイヤー矯正、マウスピース矯正いずれも対応が可能です。

しかし運動部に限らず、吹奏楽部も楽器によっては矯正装置が限られてしまうことがあります。金管楽器や木管楽器など、リードを必要とする楽器はワイヤー矯正では難しいかもしれません。楽器によってはワイヤー矯正よりもマウスピース矯正のほうが演奏に差し障りがないと考えられます。

このように、部活の種類によっては対応できる装置が限られてしまう、ということをまず理解しておく必要があります。

症例によって制限があるケースも

激しいスポーツや木管楽器、金管楽器などの吹奏楽の場合、マウスピース矯正のほうが生活上のリスクは少ないと思います。

しかし症例によってはマウスピース矯正ではなく、ワイヤー矯正のほうが適している場合もあります。例えば抜歯を伴う症例や、マウスピースでは改善が難しいオープンバイトや骨格性の受け口などが該当します。

こういったケースになると、非常に難しいのではないでしょうか。矯正治療を優先するか、部活を優先するかによって矯正のスタート時期も変わってくるかもしれません。

お子さんの考えや保護者の方のご希望もあるかと思います。御家族の間でじっくりと相談してみて下さい。

矯正治療をスタートさせる前にしておくべきこと

もし学生時代は部活を優先し、矯正治療はもう少し先にするとなった場合、いつでも矯正治療をスタートできる準備を整えておきましょう。それは、虫歯にならないこと、お口の中を常にきれいにしておくことです。矯正をする段階になり、虫歯ができてしまっていたら虫歯治療が優先になり、矯正治療のスタートが遅れてしまいます。

またお口の中が不潔な状態だと、歯ぐきが腫れて出血が起きる歯肉炎や、将来的に歯周病になるリスクが高まってしまいます。

もしすぐに矯正治療をスタートさせない場合、お口の中の状態を維持することを第一に考えておきましょう。

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