子どもの時期に矯正治療を始めるメリットとは?

お子さんの歯並びが気になる場合、できるだけ早い時期から歯並び相談や、矯正治療を開始することが望ましいと言われています。ではできるだけ早い時期から矯正治療を始めることで、どのようなメリットを得ることができるのでしょうか。

小児矯正のメリット

お子さんの歯並びのお悩みは、将来の顔貌に直結するため、さぞご心配になると思います。まだ小さいなりにも「出っ歯気味」「歯と歯の間がスカスカ」「前歯が一本なかなか生えてこない」「親が歯並びが悪かったので、この子もガチャガチャの歯並びになりそう・・・」など、将来のお子さんの歯並びが気になるのではないでしょうか。

もちろん成人後に矯正を始める方もたくさんいらっしゃいます。しかし成人後に矯正を始めた場合、顎の骨の成長を終えていることから、既に乱れた歯並びを改善するために抜歯を余儀なくされるケースも少なくありません。つまり2人掛けのイスに3人が座っているため、誰かが席を立たないと、3人ともが窮屈でイスからはみ出てしまうのです。

歯並びも同じで、永久歯が狭いスペースに乱れて生えている場合、抜歯をしないときちんと座ることができません。もちろん成人矯正全てが抜歯になるわけではありませんが、顎が小さく、歯が大きめの方などは、抜歯をしてスペースを確保することが必要となるでしょう。

いっぽう小さいうちから矯正治療を開始することで、抜歯をせずに歯が並ぶスペースを作ることが可能となります。と言うのも、小児の時期は顎の骨がまだ柔らかいため、装置を使って広げることで、後から生えてくる永久歯の正しい歯列を確保することが可能となるからです。この治療を第一期治療と言い、永久歯が正しい歯列に並ぶための「土台作り」と言ってもよいでしょう。

土台がきちんとしていれば、歯もきちんと並ぶことができます。「床矯正」というこの矯正治療法は、取り外し式の装置を使って顎の骨を広げることを目的としています。毎日14時間以上装置を付け、週に1回、装置についているネジを回して装置を広げることで、徐々に顎の骨が成長します。

よりキレイな歯並びを目指すなら、引き続き第二期治療を

お子さんによっては第一期治療で歯並びや噛み合わせが改善されることがありますが、よりキレイに歯並びを整えたい、或いはもう少し治療が必要と判断された場合、大人と同じような装置を使った第二期治療に入ります。

しかし第一期治療で土台がしっかりと作られていると、第二期治療の治療期間が短くなることもあります。そして成人矯正によく見られる抜歯も回避できる可能性が高くなります。

可愛いお子さんの将来のの歯並びが気になる方は、早めにかかりつけ医に相談しましょう。

 

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子どもの矯正中で気を付けるべきこととは?

お子さんの矯正治療中は色々なトラブルが起こりやすい期間でもあります。お子さんの矯正治療を快適に進めるために、矯正中はどのようなことに気を付けるべきなのでしょうか。

お子さんの矯正装置について

お子さんの矯正治療は、年齢や乳歯、永久歯の生え方によって使用する装置が異なります。第一期治療では、乳歯や永久歯と乳歯の混合期に顎の骨を広げて正しい歯列に並ぶスペースを作る「床矯正」がよく行われます。取り外し式の装置で歯磨きや食事がしやすいのが特徴です。

いっぽう永久歯が生え揃っている状態で矯正治療を行う第二期治療では、マルチブラケットによる治療法で歯並びをよりきれいに整えます。固定式の装置で、通院により調整するため、自分で装置を管理する必要がありません。

床矯正、ブラケット矯正・・・気を付けるべきこととは?

・虫歯、歯肉炎

床矯正、ブラケット矯正どちらも気を付けなければいけないのは、「お口の中の衛生管理」です。床矯正は取り外し式のため歯磨きがしやすいのがメリットですが、「磨けて」いなければ、汚れが落ちずに虫歯や歯肉炎になってしまう可能性があります。

ブラケット矯正も同じで、装置周りや歯と歯の間が非常に汚れが溜まりやすくなります。ワイヤーが通っているためフロスを通しにくく、どうしても汚れが溜まりやすくなります。永久歯は歯と歯の間から虫歯になりやすいため、要注意です。

また歯と歯ぐきの境目に汚れが付きやすいことに加え、年齢的に思春期性歯肉炎という、ホルモンの影響で歯肉が腫れやすくなっています。歯ぐきが赤く腫れてしまうため、歯磨きのたびに出血してしまうため磨くのが怖くなったり、きちんと歯ブラシの毛先が当たっていないことにより歯肉炎が悪化してしまいます。

・装置の破損

活発な学童期や部活などで毎日を過ごす中、矯正装置の破損もよく起こるトラブルです。床矯正の装置は落とした、ぶつけたというシーンで壊れてしまう可能性があります。特に針金のような部分が折れてしまうことが多いようです。

ブラケット矯正で多い装置のトラブルは、装置が当たって痛い、ブラケットが取れてしまったということが多く聞かれます。装置が粘膜に当たると傷がついて口内炎になることがあり、日常生活に支障をきたしてしまうかもしれません。装置が当たって痛い場合は、すぐに医院を受診して下さい。

またブラケットやボタンが取れてしまった場合も処置が必要になります。ブラケットが取れるのは、接着力の問題があるかもしれません。取れてしまった場合、こちらも早急に受診し、処置を受けて下さい。

お子さんが矯正装置を付けている間は、虫歯や歯肉炎はもちろん、それ以外にも予期せぬトラブルが起こることがあります。お子さんのお口の中の様子や装置の状態など、気を付けて見てあげましょう。

 

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