一般歯科
生涯を通して
「歯とお口の中の健康を保ちたい」と
お考えのみなさまへ
いくつになっても「好きなものを食べられる」「思い切り笑える」。機能性と美しさを備えた口元は、日常生活をより豊かにし、生活の質に大きく影響を与えます。残念なことに、若いうちは「当たり前」過ぎて、あまり気にならないことかもしれません。
近年では、歯周病治療や予防を定期的に行うことが、肥満やメタボリックシンドロームの予防や解消、糖尿病や心臓病、骨粗しょう症などの発症リスクを低下させ、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)や認知症の予防効果も期待されています。
虫歯や歯周病の治療はもちろんのこと、お子さまの歯並びや、耐久性、審美性の高い被せ物、ホワイトニングなどもお気軽にご相談ください。当院では、痛みの少ない治療方法や、歯や歯ぐきに負担の少ない低侵襲治療を心がけ、治療後は定期検診で虫歯や歯周病の予防や早期発見・早期治療を実施。お子さまから大人、お年を召した方まで幅広い年代の方の「歯とお口の中の健康を守るホームドクター」として、地域医療に携わっています。
虫歯治療
むし歯について
歯にできたプラーク(歯垢)の中にすみついたミュータンス菌(むし歯菌)が酸を産生して、歯の構造からカルシウムイオンやリン酸イオンなどの石灰化を保つ成分を徐々に奪う働き(脱灰)をします。
この脱灰現象が起こると、硬い歯の表層エナメル質の構造が崩れて、凹みができ、やがて穴になっていくのです。これがむし歯です。
原因
むし歯になるのは4つの要素が重なった時です。
- 1. プラークづくりの原料、むし歯菌の栄養となる、糖分存在
- 2. プラークを作り、酸を出すむし歯菌の存在
- 3. 歯の存在
- 4. 歯が脱灰される時間の介在
このどれが欠けてもむし歯にはなりません。
症状&治療
むし歯の段階 | 症状 | 治療 |
---|---|---|
C0 むし歯と判定できないがむし歯の初期症状を疑わせるもの |
・見た目は白く濁ってくすんで見える ・歯の表面は硬い |
・レーザー照射 ・プラークコントロール ・フッ素塗布 ・シーラントなどによる進行止め、予防 |
C1(ウ蝕第1度) 歯の表面(エナメル質)にできたむし歯 |
・歯の表面が白く濁っていたり、茶色などに着色してザラついている ・痛みは感じない |
|
C2(ウ蝕第2度) 歯の内部(象牙質)のむし歯 |
・歯の表面が黒く見える ・穴があいている ・歯がしみる |
むし歯部分を削りとりインレー・レジンなどで詰め直す ※麻酔注射有or無 |
C3(ウ蝕第3度) 神経(歯髄)まで進行したむし歯 |
・激しい痛み ・大きな穴になっている |
神経部分までむし歯を削り、神経を取り(抜髄)、神経の入っている管を治療し(根管治療)、薬を詰める(根管充鎮) ※麻酔注射有 ※症状に応じて何回かに分けて行う場合あり |
C4(ウ蝕第4度) 神経(歯髄)まで進行したむし歯 |
・歯の頭が欠けて痛む。または痛みを感じなくなってくる ・歯根部だけが残ってしまった状態 |
根管治療 抜歯 ※麻酔注射有 |
※一般的な例で、全てにあてはまるとは限りません。
治療方法について
むし歯は予防しましょう
むし歯になる4つの要素が重なり合う時間や要素を少なくします
- 1. 糖分の除去
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- むし歯の心配がないおやつの選択
- 食後の歯みがき
- 2. むし歯菌の除去
-
- 歯みがきや歯科医院でのプラーク除去
- 歯の活動をおさえるキシリトール(注1)やフッ化物(注2)の使用
- よく噛んで食べる(唾液が細菌を流す)
- 3. 歯質の強化
-
- フッ化物の使用
- よく噛んで唾液分泌促進(注3)
- 歯科医院でのシーラント(注4)
- レーザー治療(注5)
- 4. むし歯にかわる時間をなくす
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- 食後の歯みがき
- 食事時間を決める
- 寝る前に飲食しない
注1「キシリトール」について
お砂糖と同じくらいの甘さがありますが、炭水化物の一種なので、むし歯菌のエサにはなりません。
ですから、むし歯菌はプラークを作ったり、酸を作ることができません。また、菌の活動を弱め数も減らしていくので歯を丈夫にし、むし歯を予防するのに効果があります。
当院には甘味料としてキシリトール100%のガム、タブレットなどがございます。
注2「フッ素(フッ化物)」について
フッ素が歯の表面のエナメル質に取り込まれることによって、歯の質が丈夫になり酸に溶けにくい強い歯がつくられます。
また歯の再石灰化を助けて脱灰部分を元に戻そうとする働きがあります。
フッ素は細菌の活動も弱めるのでお口の中を酸が作られない良い環境にします。
特に生えたばかりの歯は、たくさんのフッ素を取り込みやすい性質があるので、子供のうちからフッ素予防に心掛けるとよいでしょう。
星野歯科医院では定期的にフッ素塗布やフッ素イオン導入法を行いむし歯を予防するシステム“きらきらキッズクラブ”がございます。
(詳しくはこちらをご覧ください)
注3「唾液」について
唾液には消化を助ける酵素と菌の増殖を抑える抗菌物質が含まれています。
また、歯の再石灰化を促したり、酸を中和してお口の中の環境を整える作用があるので、唾液がたくさん出るようによく噛んで食べましょう。
注4「シーラント」について
プラスチックに似た特殊な材料を、むし歯のできやすい場所の1つである歯の噛むところにある溝に詰めて、その場所にむし歯の原因となるプラークが入り込んだり、たまらないようにして、むし歯が発生しないようにしたり、初期のむし歯の進行を食い止めたりする方法です。
(詳しくはこちらをご覧ください)
注5「レーザー治療」について
むし歯部分にレーザーを照射して、その部分を蒸散し、むし歯の進行を遅らせる方法です。他に切開、歯周病の治療、歯ぐきの色素沈着の改善などにも用いられます。
(詳しくはこちらをご覧ください)
検査表について
星野歯科医院ではむし歯や歯周病の検査表をお渡ししています。
歯と歯ぐきの状態が記入されているのでご自分で確認することができます。
歯周病治療
歯周病は歯につく歯垢(プラーク)の中にいる細菌やもともと口の中に存在している菌によっておこる炎症です。口臭がする、歯がぐらつく、歯ぐきから血が出る、膿が出る、やがては歯が抜け落ちることになるような恐ろしい病気です。実は歯を失う一番の原因は歯周病です。
また、その歯周病菌が多くなると、他の病気の誘発を速めたり、悪化させる因子となります。
歯肉の炎症が歯のみでなく、全身に多くの影響を与えるので、歯周病予防と治療は健康な生活を送るためにはとても大切なこととなります。
詳しくはこちらをご覧ください。
「歯周病」ページへ失くした歯(義歯)の作成
むし歯や歯周病などで歯を失った状態のままにしておくと、歯の無いところに隣の歯などが動いて咬み合わせが悪くなったり、硬いものが食べにくくなることで軟らかいものを選んで食べるようになって、次第に噛む機能が低下したりします。また、はっきり発音しにくくなったり、見ばえも悪くなることもあります。
歯がきちんとあって、しっかり噛んで食べることは健康長寿に繋がると近年の研究結果でわかってきました。
健康で自分らしく輝いた生活を送るためにも、失った部分に入れ歯(義歯)を補うことによって、咀しゃく機能の回復、発音機能の回復、審美性の回復を行うことが大切です。
星野歯科医院にはいろいろな機能の入れ歯がございますので、ご自分にあったタイプのものをお選びください。
詳しくはこちらをご覧ください。
「入れ歯」ページへ治療器具・設備
ダイアグノデント
むし歯のレーザー診断機。深い溝の部分のむし歯や初期むし歯も正確に診断できます
フッ素イオン導入法装置
フッ素をイオン化させることにより、より効果的に導入することができます
口腔内カメラ
直接ご自分のお口の中をモニターでご覧いただけます
検査表
歯と歯ぐきの状態が記入されているのでご自分で確認することができます
レーザー治療
星野歯科医院では患者様に痛みや不快感の無い治療を受けていただきたいので高度最先端医療である炭酸ガスレーザー治療を行っています。歯の表面の消毒、殺菌、歯を硬く強くすることによるむし歯の予防や、むし歯の進行を抑えるのに効果的です。また外科処置の痛みが軽減されます。口内炎や知覚過敏、歯ぐきの腫れなどの治療にも効果的です。
レーザー治療の適用
むし歯治療
レーザーの熱エネルギーでむし歯の原因となる細菌をやっつけます。むし歯が小さければほとんど歯を削ることなく治療を行うことができます。また歯の表面にレーザーを照射すると、歯の質が強化されてむし歯になりにくくなります。痛みなどは全く無くないので、小さなお子さまのむし歯予防に最適です。またフッ素を併用すると予防効果がより一層高まります
歯周病治療
レーザーを歯茎に当てることにより、原因部分を直接殺菌・消毒します。また歯槽膿瘍などにおいても、麻酔を使うことなく殺菌しながら膿を出すことができます。
根管治療
レーザーを根管内に直接照射することにより、殺菌しながらの無菌的な乾燥が可能です。 また、殺菌された状態で薬を詰めることで、治療後の痛みや、病気の再発が少なくなります。
知覚過敏症
レーザーを歯の表面に当てることにより、歯がしみにくくなります。
口内炎、切り傷等の治療
レーザーを照射することにより、治癒期間が短縮され効果的に治療することができます。
痛みの緩和
抜歯後や、顎関節症の顎の痛みも、レーザーを照射することにより軽減することができます。
減痛治療
誰でも歯の調子が悪ければ早く治療しなければいけないと思うのですが、歯医者=痛いという先入観があって足が遠のいてしまいます。
少しでも痛くない治療が受けられるなら、歯医者嫌いの人がもう少し減るのではないでしょうか。
星野歯科医院はできるだけ痛みが少なくなるように工夫しています。
当院が行っている麻酔注射の基本手順
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1. 表面麻酔
針を刺す場所の歯ぐきに塗り、その表面を麻痺させ、刺す痛みを軽減させます。(バナナ味など)
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2. 細い麻酔針の使用
刺す痛みを抑えるために、極力細い針を使用します。
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3. 麻酔カートリッジウォーマー
麻酔液の温度を体温と同じ位に温めることで、液が体内に入ってくる刺激を減らします。
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4. 電動麻酔器
ゆっくりと均等な圧力で麻酔液を体内に入れるため、注射されている感覚がほとんどありません。
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5. 患者さまとの信頼関係
無痛治療を行うためには何より患者さまとの信頼関係が大切です。治療前に不安や疑問があれば遠慮せずになんでも質問してください。また当院では治療の前に「これから何をするか」の“声かけ”をしながら行なっていきますので、「何をされるかわからない」といった不安や恐怖感はありません。治療中に万が一激しい痛みを感じた時などは、いつでも手をあげて意思表示をしてください。私たちは患者さまの立場にたって治療を進めていきます。
小児歯科
歯質強化で虫歯になりにくい!
未来の残存歯を増やす予防治療
幼少期の治療や通院の印象は一生記憶に残ります。歯医者に対するイメージが、「痛い」「怖い」だけになってしまうと、大人になってからも「行きたくない」と思いがちです。
当院では、できるだけ怖い思いや痛い思いをしないですむよう、痛くなる前の早い段階で虫歯治療を行い、むし歯にならない予防(痛くありません)を積極的に行っています。また、大人になった時に歯並びが悪くならないように早期からの予防にも力を入れております。
虫歯になりやすいお口の中の環境を改善し、歯質強化する薬剤を使ったフッ素塗布や、より歯質にしっかりとフッ素を届けるフッ素イオン導入法を採用しています。虫歯になりやすい歯の溝を埋めて虫歯を予防するシーラントや、歯並びを悪くするお子さまの悪習癖の改善のアドバイス、治療をします。0~12歳は歯が成熟していないので虫歯になりやすい時期です。乳歯が生えそろう3~4歳の誕生日を機会に、予防のために、定期的に、歯科医院の受診をおすすめします。
フッ素で歯を強化
フッ素(フッ化物)でむし歯になりにくい強い歯を育てよう
フッ素塗布とは、フッ素の入ったペースト状の薬を歯に塗る処置です。フッ素が歯の表面のエナメル質に取り込まれることで、歯の質が丈夫になり、酸に溶けにくい強い歯が作られます。
フッ素には、歯を初期むし歯(脱灰)から守る唾液の自然治癒サイクル(歯の再石灰化)を助け、細菌の活動を弱める働きがあります。そのためお口の中で酸が作られない、虫歯になりにくい環境を保ちます。
特に生えたばかりの歯は、フッ素を取り込みやすい性質があり、乳歯や生え始めの永久歯には、フッ素予防が効果的です。フッ素塗布は3種類の味から選べます。
当院で定期検診をされる小学生以下のほとんどのお子さまがフッ素塗布を利用しています。
- 推奨年齢
- 3~12歳くらいまで
- 処置周期
- 3~4ヶ月に1度
- フッ素塗布・
フッ素イオン導入法 - 1,500円/ 1回(きらきらキッズクラブ会員以外)
※ 初診料・再診料は別途かかります
※ 桑員地域のフッ素塗布助成券もご利用になれます
フッ素イオン導入法
フッ素塗布のほかに希望される方にはフッ素イオン導入法も選べます。フッ素イオン導入器を使用して、フッ素をイオン化(マイナス極性)、また歯をプラス極性化させ、プラスとマイナスの引き合う力を利用して、フッ素を歯に取り込ませます。イオン導入を行うことで、通常より多くのフッ素を、歯の隅々にまでしっかり取り込ませることができ、う蝕(むし歯)予防により効果的です。
注)フッ素塗布、フッ素イオン導入法は、歯質を強化しむし歯リスクを軽減させることを目的としています。絶対にむし歯にならない治療法ではありません。
むし歯がなく、きれいな歯並びを目指すお子さまのサークル
当院では、定期的にフッ素塗布・フッ素イオン導入法を行い、虫歯を予防するシステム「きらきらキッズクラブ」があります。当院のきらきらキッズクラブに入会されている方は、定期検診の際に行うフッ素塗布/フッ素イオン導入法は無料です。 ※入会されていない方は1,500円/回で各処置を行います。
詳しくは、きらきらキッズクラブへ
シーラントでむし歯予防
シーラントで虫歯を予防してお子さまの歯を守りましょう
シーラントとはプラスチックに似た特殊な材料を使い、むし歯のできやすい歯の溝を詰める処置です。
むし歯の原因となるプラークが入り込んだり、溜まらないようにすることでむし歯の発生リスクを低下させたり、初期のむし歯の進行を食い止めます。
予防の為とはいえ、すべての歯にするのではなく、お子さまのお口の状態を診て、必要な場合にだけ行います。
シーラントを塗布することで虫歯になりにくくなりますが100%予防できるわけではありません。
もしむし歯ができても、定期的な検診でチェックしていれば必要以上に歯を削らず治療ができます。
予防と検診をセットで続けることで、歯を失うリスクが減り、生涯で歯の治療にかかる費用も苦痛も軽減されます。
- 推奨年齢
- 4~5歳くらいから
歯並び・かみ合わせ
子どもの悪い歯並び・かみ合わせのタイプ
上顎前突-じょうがくぜんとつ-
下あごに対して上あごが成長しすぎている、下あごが上あごよりも奥に引っ込んでいる状態。出っ歯と呼ばれる症状です。
反対咬合-はんたいこうごう-
下あごが上あごよりも大きく発達し、下の前歯が前方に突き出している状態。受け口と呼ばれる症状です。
叢生-そうせい-
歯がデコボコに生えている歯並び。全体的な歯並びの乱れは乱ぐい歯、前から三番目の犬歯が歯列から飛び出していると八重歯と呼ばれる症状です。
開咬-かいこう-
奥歯をしっかり噛んでも上下の前歯にすき間ができてしまう状態。指しゃぶりや鼻の疾患が原因の場合があります。
上下顎前突-じょうげがくぜんとつ-
上あごと下あごの両方が前方に突き出ていて、口元が出ているように見える状態。日本人に比較的多いかみ合わせです。
過蓋咬合-かがいこうごう-
上の歯列が下の歯列を覆って見えなくなってしまう状態。上の前歯が下の前歯に対してかみ合わせが深いことが原因です。
交叉咬合-こうさこうごう-
前歯と奥歯とくっつけると、左右いずれかの奥歯や前歯が横にずれている状態。そのままにしておくと顔が左右にゆがんでしまいます。
正中離開-せいちゅうりかい-
歯と歯の間にすき間ができてしまっている状態。すきっ歯と呼ばれる症状です。
切端咬合-せったんこうごう-
前歯上下が真っすぐに生えて、先端が合わさっている状態。正常な位置よりも下の歯が前に出ている症状(反対咬合)の傾向があり、前歯への負担が大きいかみ合わせです。
うちの子の歯並びは大丈夫!?
ご自宅でチェックする方法は?
将来の歯並びに大きな影響を与える悪習癖の代表的なものは、指しゃぶり、口呼吸、頬づえ、爪を噛むなどがあげられます。悪習癖のほかに鼻の疾患などほかの病気が原因で歯並びに影響を与えることもあります。
歯並びの乱れは、気になる仕草やクセだけを叱るだけでは改善しない場合もあります。
当院では、歯並びが悪くなった原因を考え、食事環境や生活習慣の見直しといったバイオセラピー(生物学的機能療法)と、成長にあわせて歯並びを整えていくという2つの方向から考え、治療を行います。日頃のふとした仕草で気になるものがあれば、一度ご相談ください。
詳しくは小児矯正へ
訪問歯科
お体の状態などで、当院までご来院が困難な方に対して、ご自宅や施設への訪問診療を行っております。
訪問・往診エリアは桑名市と東員町です。まずはお電話にてご相談下さい。