白くきれいな歯は口元に清潔感を与えてくれますが、皆さんは歯を白くするための方法として、ホワイトニングとクリーニングの違いを認識していますか?「どっちも同じでは?」と思うかもしれませんが、歯を白くするホワイトニングとクリーニングは少し違いがあります。ではホワイトニングとクリーニング、どちらがオススメなのでしょうか。
審美性重視か歯の健康維持か
ホワイトニングとクリーニング、どちらも歯をキレイするという意味では同じですが、明確な違いがあります。それは審美性を重視するか、歯の健康維持を目的とするか、です。
ホワイトニングは、ホワイトニング用の薬剤を使って歯を真っ白に仕上げます。自分の歯の色よりも白くすることが可能なため、とても審美性に優れた結果を得ることができます。ホワイトニング後の口元を見たときに、真っ白になったご自分の口元を見て、自然と笑顔がこぼれることでしょう。
いっぽう歯のクリーニングは、歯の汚れを落とし、歯本来の色を取り戻すことができます。ホワイトニングのように、自分の歯以上の白さは求められませんが、クリーニングによってプラークや歯石を取り除き、むし歯や歯周病になりにくい口腔内にし、お口の健康維持を目的としています。歯の表面に付着していたステインやヤニも落とすことができますので、クリーニング後の歯も十分きれいに仕上がります。
このように、同じ歯を白くする施術でも、ホワイトニングとクリーニングは根本的な目的が違います。
より必要性が高いのはクリーニング
ではホワイトニングとクリーニング、どちらがオススメかと言うと、これは個人で求める結果が異なるのでどちらがオススメ!とは断言できません。
ただ、必要性の高さから考えると、クリーニングは受けておいたほうが良いと言えます。先に述べたように、クリーニングには歯の健康に悪影響を及ぼすプラークを落とすからです。プラークを落とし、むし歯や私傷病を引き起こしにくい環境にすることは、審美性よりも重視されるべきなのではないでしょうか。
またホワイトニングは永久歯が生え揃うまでは施術しないほうが良いことや、歯の状態によっては施術できないこともあります。これに対しクリーニングは、年齢やお口の中の状態を問わずに行うことができます。極端に言うと、まだ永久歯が生えていない、乳歯だけのお子さんから、残存歯が少ない方まで施術できます。むし歯は乳歯時代から発症しますし、高齢になるとむし歯だけでなく歯周病リスクも高まります。こういったトラブルからお口の健康を守ることから、おすすめはクリーニングでしょう。
より白く健康的な歯とお口の中を求める方は、クリーニングでプラークやステインを取り、ホワイトニングを行うことで最大の効果を得ることができます。クリーニングとホワイトニングを上手く組み合わせながら施術を受けると、より満足のいく口元を手に入れられるでしょう。