古い被せものや治療歴のある歯を美しく仕上げることができるセラミッククラウンなどのセラミック治療は、かえってセラミック部分を悪目立ちさせてしまう可能性があります。セラミックを悪目立ちさせず、より口元を美しく仕上げるポイントをお話いたします。
保険診療と自費診療の違い
歯科治療には、健康保険適用の保険診療と、保険を使わない、自費治療があります。この2つの大きな違いは、安価で済ますことができるかどうかということと、見た目の問題があります。
健康保険は一般的に3割負担で、安価に治療を進めることができます。ただし、保険診療は「最低限の機能を回復させること」を目的としているため、見た目はほとんど重視されません。使える素材には限りがあるため、ある程度の審美性を回復させるにとどまります。例えば前歯の被せものについては、決まった色調のみ選んで治療をするため、満足がいく方おいれば、「もっときれいに仕上げたかった」と思う方もいらっしゃいます。保険診療は、ご自身が望むような仕上がりにならない可能性があることをまず知っておきましょう。
セラミック治療、より口元を美しく仕上げるコツとは?
いっぽう審美治療は、機能面だけでなく見た目も重視して仕上げる治療法です。保険診療では選択できない素材や、それに伴う色調も豊富なバリエーションがあるため、よりご自身の希望に近い仕上がりが望めます。
特に前歯の被せものをセラミッククラウンなどで再治療をする際、見た目の美しさ、耐久性の良さで満足のいく治療が期待できます。
ただ、「真っ白な被せものにしたい!」と白さだけをこだわってしまうと、セラミック部分だけが浮いて見える印象を持たれかねません。大切なことは「お口全体のバランスが取れているかどうか」です。
お口全体を美しく仕上げるためには、セラミックの色調を決める前にオフィスホワイトニングを行うことがお勧めです。オフィスホワイトニングはいちどの施術で効果が見込めるため、ホワイトニングで全体のトーンを上げ、そこでセラミックの色調を決めるのが良いでしょう。セラミッククラウンだけが浮いて見えることなく、お口全体が美しく仕上がります。
ホワイトニングはちょっと・・・という方は、クリーニングで全体の汚れを取りぞのくことがお勧めです。クリーニングだけでも、本来の色を取り戻すことができますので、本来の歯の色に合わせた自然な色調を手に入れることができます。
このように、セラミック治療をする前にお口全体のホワイトニングやクリーニングを行っておくことが、よりセラミックの良さを引き立てるポイントとなりますので、あらかじめ知っておくことをお勧めします。