セラミッククラウンを長持ちさせるためには?

セラミッククラウンを長持ちさせるためには?

保険の差し歯や銀歯、ホワイトニングでは白くできない歯など美しさを兼ね備えたセラミッククラウンは、自費治療のためどうしても費用が高くなってしまいます。セラミッククラウンには寿命がありますが、お口の状況によってその寿命は変わってきます。ではセラミッククラウンをできるだけ長持ちさせるには、どのようなことに気を付ければよいのでしょうか。

天然歯と比べ虫歯にはならないですが・・・

天然歯と銀歯やセラミッククラウンといった人工の補綴物との大きな違いは、補綴物は虫歯にはならないことです。虫歯菌は天然歯のみに寄り付いて酸を出すことによりエナメル質を溶かし、虫歯を作ります。いっぽう天然歯以外の補綴物の部分は酸によって溶けることはありません。したがって、補綴物そのものが虫歯になることはありません。

しかし補綴物は歯を削った部分を修復させるものであり、歯そのものは残っています。当然エナメル質の部分は虫歯になるリスクを抱えています。それと同時に、接着力に劣る銀歯は、歯と銀歯の間から虫歯菌が入り込んで歯の内部で虫歯を作る二次カリエスのリスクが高い補綴物です。

セラミッククラウンは素材の特徴上、銀歯よりもプラークや細菌が付きにくい素材です。また歯との接着性にも優れているため虫歯リスクはかなり抑えられますが、残念ながらゼロにすることは不可能です。虫歯リスクを極力減らすために毎日の歯磨きはもちろん、定期検診を受けることで歯やセラミッククラウンを長持ちさせることが可能となります。

セラミッククラウンの平均寿命はどのくらい?

セラミッククラウンの平均的な寿命は10~20年くらいと言われています。中には平均寿命を大きく超え、高齢になってもセラミッククラウンを維持されている方もおられます。その反対に、平均寿命にも満たずに再治療が必要になる方もおられます。その違いはいったいどこにあるのでしょうか。

セラミッククラウンの寿命を短くしてしまう原因は?

お口の中の環境によってセラミッククラウンの寿命は大きく異なることがあります。ではセラミッククラウンの寿命を短くしてしまう原因と対処法についてご紹介しましょう。

1.歯ぎしりや食いしばり

無意識に行ってしまう歯ぎしりや食いしばりは、歯に大きな負担を与えてしまいます。当然、セラミッククラウンも摩耗してしまうため、結果的に寿命を短くしてしまいます。歯ぎしりや食いしばりの自覚症状がある方や、歯科医師に指摘された方は歯ぎしり対策用のマウスピースを装着することで歯の接触を避け、セラミッククラウンの摩耗を防ぐことができます。

2.噛み合わせが悪い

せっかくセラミッククラウンを入れても、噛み合わせが悪いと歯にかかる力のバランスが悪くなります。また噛み合わせの悪さによって虫歯でないのに歯が痛い、また頭痛や肩こりなどといった不快症状の原因になります。セラミッククラウンを入れたあとの噛み合わせの悪さは調整を行うことで改善できますが、何度も繰り返すようであれば、セラミッククラウンの再治療を考えなければいけないこともあります。

3.衝撃によるもの

口元に強い衝撃のあるリスクが高いスポーツを行われる方は、そうでない方と比べてどうしてもセラミックが割れるリスクがあります。ラグビーやアメフトなど、体同士が強くぶつかるスポーツをする方は、スポーツ用マウスガードを着用することでリスクを低くすることが可能です。

セラミックを長持ちさせるために

セラミッククラウンをできるだけ長持ちさせるためには、虫歯予防はもちろん、セラミッククラウンが割れてしまう原因となる歯ぎしりや食いしばりの予防と緩和など、良い口内環境を保つことがとても大切です。

せっかく高い費用を出して治療をしたセラミッククラウンですが、少しでもおかしいな?と思うことがあれば早めに歯科医師に相談して下さい。

 

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