歯の健康から日本一健康な市を目指して

今日は学校歯科保健先進地視察ということで、岐阜県は山県(やまがた)市にある富岡小学校に行ってきました。
山県市は岐阜県の北に位置し、人口3万人弱の小さな(面積は広い)町で、「歯の健康から日本一健康な市を目指して」をスローガンに掲げています。
ここでは行政・教育委員会・保護者・地元の歯科医師会が協力し、町をあげて子供たちのむし歯を減らそうと真剣に取り組んでいます。
そして市内にあるほとんど全ての幼稚園、小学校、中学校が学校内での昼食後のフッ化物洗口を取り入れた結果、他の市町に比べ子供たちのむし歯罹患率を非常に少なくすることに成功しました。
学校の養護の先生も歯のことをよく勉強されていて、保健室には歯科関係の展示や資料がいっぱい。まるで歯科コーナーの部屋じゃないかと思うようなレイアウトで驚きでした。

ジュースに含まれる砂糖の量を展示

ジュースに含まれる砂糖の量を展示

歯磨きの力の強さを測る

歯磨きの力の強さを測る

保健室の歯科コーナー1

保健室の歯科コーナー1

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歯のキャラクター「ハピちゃん」

歯のキャラクター「ハピちゃん」

富岡小学校では1~6年生の生徒が大きなランチルームで一緒に昼食を食べ、その後教室に戻ると担任の先生も含めて皆で音楽に合わせて歯磨きタイムを取っています。
そして週に1回はフッ素で洗口。歯ブラシを保管する殺菌ボックスも各教室に備えられており、全員分の歯ブラシをその中に入れています。
歯ブラシのチェックもあり、毛先が広がっていると保護者まで新しいものと交換してもらうように通知をしているそうです。

みんなで歯みがき

みんなで歯みがき

みんなで歯みがき

みんなで歯みがき

歯ブラシの殺菌BOX

歯ブラシの殺菌BOX

山県市では12歳児274名中257名がむし歯も治療を受けた歯もないという診察結果がでています。しかし、”むし歯がないから歯医者には行かないのか”というとそんな事もなく、年に2~3回の定期検診に行く子供が多いそうです。
我が桑員地区というとフッ素洗口を取り入れている教育機関は幼稚園・小学校・中学校を合わせても1つもありません。課題は山積みですね。
成功事例を見学することができて、今回も有意義でした。
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三重県 桑名市 歯科 星野歯科医院